2025年11月14日、医療AI推進機構(MAPI)は、医療AIや医療データを対象とした臨床試験・研究計画の倫理審査を行うため、第三者機関による「MAPI倫理審査委員会」を新たに設置し、受付を開始した。
近年、医療AIの臨床試験や研究開発が拡大しているが、AI技術特有のアルゴリズム構造や学習データの妥当性などを評価できる専門家が不足し、AIに特化した倫理審査体制の整備が課題となっている。厚生労働省の倫理指針では、被験者の人権尊重と科学的合理性を両立するため、独立かつ公正な倫理審査委員会の設置が求められているという。
委員会には医師、法律家、AIエンジニアなどが参画し、アルゴリズムの透明性やバイアス、データ管理といったAI特有の倫理課題も含めて審査が行われる。
主な審査対象は、医療AIの開発・実装・評価に関する研究、および医療データの収集・管理・解析・活用に関する研究。今後は、医療AI領域の臨床試験や研究開発を行う機関からの依頼を受け、公正で透明性のある審査体制を構築する方針とのことだ。
【関連記事】
・BRICKS FUND TOKYO、IVRyへ3度目となる追加出資を実施
・高市政権の経済政策、企業の4社に3社が「期待」 17の戦略分野では「AI・半導体」がトップ
・三井不動産とKDDIスマートドローン、AIドローンの遠隔飛行実験 大規模災害時の情報把握を迅速化へ
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
「AIdiver」(エーアイダイバー)は、株式会社翔泳社が運営する、企業およびビジネスパーソンのAIの利活用にフォーカスしたメディアです。経営、ビジネス、日々の業務をAIで変革したい「AIリーダー」の皆さまに役立つコンテンツを発信します。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
