プレイドは2025年11月10日、顧客コンテクスト(顧客が持つ文脈や背景)を自動で理解するAI「Context Lake」を開発し、同AIを基盤とした新サービスの提供を開始したと発表した。今回の開発とサービス提供は、企業の顧客体験価値向上とデータに基づく事業戦略策定を強化することを目的としている。

Context Lakeは、企業が保有する構造化データ・非構造化データを一括で処理し、顧客の意図や背景、行動の前後関係などを自動的に抽出・構造化したコンテクストデータとして蓄積する。これにより、これまで活用されにくかった非構造データも顧客理解に役立てられるようになる。また、抽出パターンを人が解釈しやすく提示し、意思決定につなげる仕組みも特徴とする。
Context Lakeを基に、抽出したコンテクストデータ事業環境を可視化し戦略策定につなげる「Context Cube」、顧客コンテクストを理解するAIエージェントを実装する「Context Agent」も活用できる。Context Cubeでは売上や利益率といった経営指標を、顧客行動や購買文脈の観点から詳細に分析可能とし、戦略立案の指針を提供する。一方、Context Agentは顧客の文脈に即した対応をAIエージェントで実現し、独自性の高い顧客体験を支援する。
また、プレイドでは専門人材によるプロフェッショナルサービスも提供しており、企業の経営課題解決から戦略策定、顧客体験の向上まで幅広く支援する体制を整えている。これにより、AI時代に求められる顧客中心経営の実現に貢献する方針だ。
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