10月8日、ライオンはAWSジャパンの協力によりオリジナルの大規模言語モデル(LION LLM)の開発に着手したと発表した。
同社は経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」実現に向けた「Vision2030 2nd STAGE」の一環として、ものづくりDXを推進している。その取り組みの中で、熟練技術者の暗黙知の伝承と製造現場の知識の体系化が課題となる中、AWS ParallelClusterとNVIDIA Megatron-LMを活用し、分散学習基盤を構築。
ベースモデルはQwen 2.5-7Bを用い、数十年分の研究報告書や品質評価データを学習させている。これにより、従来のAIツールと比較し、情報の網羅性が高い回答が得られることが初期段階で確認されている。今後も内製体制の強化と知識伝承の効率化を進める方針だ。
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