日用品大手のライオンが、異なる分野の研究データを横断的に活用して高精度な予測を実現する「転移学習モデル(AI)」を確立したと発表した。この手法は、研究開発における初期段階でデータ量が限られている場合でも、社内で蓄積したボディソープの研究データを浴室用洗剤の開発に応用できる。これにより、研究開発の生産性向上とスピードアップが期待される。
同社では、これまでもデータサイエンスと現場知見を融合した機械学習モデルを開発してきたが、十分なデータが得られない初期段階の新製品開発での予測精度向上が課題となっていた。今回確立した転移学習モデルは、分野をまたいでデータ資産を有効活用できるため、製品開発の効率化に貢献する。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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