博報堂は2025年10月27日、米・広告テクノロジー企業The Trade Desk(以下、TTD)と提携し、新ソリューション「AaaS with TTD」の提供を開始したと発表した。本ソリューションは、テレビの実視聴データとThe Trade Deskの持つデジタル広告接触データを組み合わせることで、テレビとデジタル領域を横断した次世代の統合マーケティングの実現を目指している。
提供開始された「AaaS with TTD」は、第一弾機能として、顧客がテレビCMやデジタル広告に接触し、そこからコンバージョンに至るまでの最適な広告パスを可視化する仕組みを搭載している。また、広告接触を通じた顧客のナーチャリング(育成)効果も、データに基づき見える化する。これにより、企業は広告活動の理解を深め、広告投資の効率化や効果的なターゲティング施策の立案が可能となる。
コンバージョンに至るまでの最適広告パス
テレビCMとデジタル広告への横断的かつ時系列での接触履歴の分析をとおして、顧客がコンバージョンに至るまでの最適な広告接触パターンを明らかにする。これにより、たとえば「テレビCMに接触した後、CTV広告に2回接触した顧客のコンバージョン率が高い」といった、連続的な広告接触の最適順序や回数が可視化できる。
広告接触によるナーチャリング効果
一連の広告接触を通じて、顧客の関心や購買意欲がどの程度高まったかを数値として可視化できる。この際、「LP来訪」「商品検索」「購入・契約」など、複数のコンバージョンポイントを設定し分析することで、広告接触による顧客のナーチャリング効果を明らかできる。たとえば「LP来訪」は興味関心層、「商品検索」は検討層、「購入・契約」は購買層など、博報堂とTTDが保有する生活者データを活用して、各ファネルの定義を行う。この分析により、各ファネルにおける人数や最適な広告媒体・広告クリエイティブを明らかにできる。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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