2025年11月11日、MIXIとログラスは、AIを活用した経営管理業務の高度化を目指し、共同プロジェクトを開始したと発表した。両社は経営管理・財務領域におけるFP&A(Financial Planning & Analysis)業務を中心に、生成AIを活用した実証的な取り組みを推進する方針である。
このプロジェクトは、企業経営が将来の予測や提言を重視する「戦略的経営管理」への転換が求められる中、データ収集や報告作業に多くのリソースを割かれている現状を課題視したことが背景にある。MIXIは2023年より経営管理システム「Loglass」を導入し、データの一元化とAI活用を進めてきた。
プロジェクトの取り組みとして、月次会議資料や取締役会報告書の作成をAIで自動化する「AIレポートビルダー」や、FP&A業務にAIエージェントを用いることで分析・予測をリアルタイムで行う「FP&A AIエージェント」などを共同開発する。これにより、定型業務の削減や多角的なシナリオ分析による迅速な意思決定支援を目指す。
今後は、AIによるデータ統合とシナリオ分析を活用し、現場での意思決定をサポートするエージェント活用や、得られた知見の他企業・他業種への応用も検討するとしている。両社は次世代の経営管理モデルの共創を通じ、企業経営の効率化と高度化を推進する考えだ。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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