11月25日、Anthropicは同社史上最も高性能なモデル「Claude Opus 4.5」を発表した。

本モデルは、コーディング、エージェント、Computer Useにおいて最適なモデルだという。また、スライドやスプレッドシートでの作業といった日常的なタスクでも大幅に性能が強化された。コーディング、オフィス業務、PC操作において新たな基準を確立。一貫性とプロフェッショナルな品質、専門知識に基づいて、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションを作成し、PCやブラウザを通じて反復的なオフィス業務を実行する
コーディング、Computer Use、エージェントにおけるSOTA(最高水準)を達成
SWE-Benchで過去最高の80.9%を記録。また、長時間実行するエージェント向けの新しいツールに加えて、Excel、Chrome、デスクトップ環境でClaudeを活用する新しい方法を追加。長時間のやりとりも途切れることなくよりスムーズなコミュニケーションが可能になった。
Claude.ai、Claude Code、Claude Developer Platformの新機能
- Claude for Chrome:Claudeが複数のブラウザタブにまたがるアクションを実行できる新拡張機能「Claude for Chrome」が、すべてのMaxユーザー向けに提供開始された
- Claude for Excel:Excelのサイドバー上のチャットから直接Claudeを利用し、スプレッドシートの理解と編集をサポートする。現在、すべてのMax、Team、Enterpriseユーザーに一般提供されており、ピボットテーブル、グラフ、ファイルアップロードにも対応している
- 長時間の会話も途切れることなく継続可能:コンテキストウィンドウの制限によるエラーを解消。Claudeが必要に応じて過去のコンテキストを自動的に要約するため、長い会話が途切れることなく、チャットを継続できるようになる
なお、同社は新モデルのリリースとともに開発者向けのアップデートも発表した。
Claude Code Plan Modeのアップデート
- 開発計画を構築するプロセスの中で意図との整合性を確認する追加質問を行う。これにより、ユーザーの目的により正確に沿った開発計画を生成できるようになった
- 同社はデスクトップ版のClaude Codeを研究用プレビュー版として提供開始し、単一のインターフェースから複数のローカルおよびリモートのClaude Codeセッションを並行して実行できるようになった
- 一つのエージェントがローカルリポジトリのバグを修正し、別のエージェントがGitHub上で調査を行い、3つ目がドキュメントを更新するといった作業がすべて同時に実行可能となった
Claude Developer Platformの新機能
- エージェント型のツール使用:プログラマティック・ツールの呼び出し機能によってClaudeがコード実行環境内でツールを直接呼び出すコードを生成できるようになり、各ツールの呼び出しのためにモデルを往復する必要がなくなる
- ツール検索機能:Claudeがすべての定義を事前に読み込むことなく、数百または数千のツールを扱えるようになった
- コンパクション機能:ユーザーが独自のコンパクションロジックを実装することなく、トークン消費の高い課題に取り組める新しいSDKヘルパーを提供
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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