10月3日、クラスメソッドは、AI推進の専門組織「Classmethod AI Experience Center」を設立した。
Classmethod AI Experience Centerは、国内外のクラスメソッドグループ社員やパートナー企業が部門・会社の垣根を超えて参加し、AI技術の社会実装を加速する各種の取り組みを行うための組織だとする。企業の経営層・事業責任者・技術者を対象に、AI技術の体験学習からはじまり、業務への適用範囲の選定、システムへの組み込みやインテグレーション、現場へのオンボーディング、運用改善まで一気通貫で支援するとのことだ。
また、AWSやAnthropicをはじめ、AIモデルベンダー、クラウドベンダー、ISVベンダーなどのパートナーと協力し、最適なソリューションを提供。各社との共同実験・技術検証による最新知見をセミナー、ワークショップ、技術記事として発信するという。
Classmethod AI Experience Centerの主な取り組み
Classmethod AI Experience Centerでは、企業のAI活用を下記4つの柱で支援する。
課題解決型プログラム
- 業務・業界別のAI活用デモ
- 顧客課題に即したカスタマイズプログラム
- 最新AIモデル・ツールのハンズオン体験
- 有識者による最新トレンド共有
- 経営層向けEBC(専用デモ環境での業界別AI活用シナリオ体験)
研究開発と技術検証
- AIモデルベンダー、クラウドベンダー、ISVベンダーとの共同実験
- 社会課題・事業課題解決に向けた技術検証
- 業界特化型ソリューションの研究開発
- 企業・団体との共創プロジェクト
- 高速プロトタイピング
- 検証結果の技術情報公開
人材育成とコミュニティ形成
- AI活用人材の体系的育成カリキュラム
- 実務に即したハンズオン研修
- ロールベース別(経営層/事業部門/技術者)プログラム
- DevelopersIOでの技術ナレッジ共有
- 実践者コミュニティの運営
- 事例・ベストプラクティスの発信
エンタープライズ実装支援
- AI活用戦略の策定とロードマップ設計
- ユースケース発掘とビジネス価値算定
- エンタープライズ向けガバナンス構築
- 本番導入から運用定着まで伴走支援
なお、5年間で30億円を投資することにより、以下を推進。専門人材の採用と育成に20億円、研究開発や設備費用に10億円を投下するとのことだ。
- 業界特化型AI課題解決プログラムの拡充
- 産学官連携による研究開発プロジェクト
- AI活用人材の育成と実践コミュニティ形成
- オープンイノベーションによる新規ソリューション創出
- グローバルパートナーとの協業拡大
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