10月20日、AIキャリアと九州産業大学は、AIを活用したキャリア診断および求人マッチングシステムの共同実証研究を開始すると発表した。
同実証は、学生の自己理解不足や就職ミスマッチ、早期離職といった課題に加えて、企業による“採用難”を同時に解決することを目指すもの。従来の採用活動では、学生の自己分析が不十分なことから適切な職種選択が難しく、結果として早期離職が多発する傾向にあった。一方、企業側でも学生数の減少や地方中小企業の採用難が深刻化し、母集団形成や選考過程の離脱率、マッチング精度の課題が指摘されてきた。
AIキャリアが開発したシステムでは、「ウィル・キャン・マスト・カルチャー」の4軸で学生の適性を診断し、企業のロールモデル社員との適合度から、求人案件と自動でマッチングを行う。診断結果は学生本人にも通知され、自分に合った企業選択や職種選択が可能となる。これにより、採用プロセスの効率化や早期離職率の低減、組織適合性の向上が期待されるとのことだ。

今回の実証では、九州産業大学の3・4年生に本格導入され、1年生の授業でも利用。キャリア教育と適性データの収集を両立し、地場中小企業との求人マッチングの有効性も検証する。
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