オラクルは、クラウドにおけるAIスーパーコンピュータ「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)Zettascale10」を発表した。「OCI Zettascale10」は、数十万台規模のNVIDIA GPUを複数データセンター間で相互接続し、マルチギガワット級のクラスターを構成、ピーク性能で前例のない最大16zettaFLOPSを実現する。なお、zettaFLOPSはコンピューターの計算能力を表す単位のこと。
このAIスーパーコンピュータは、オラクルがテキサス州アビリーンでOpenAIと連携して構築中のフラッグシップ・スーパー クラスター(Stargateの一部)を支える基盤ファブリック。次世代の「Oracle Acceleron RoCE」ネットワーク・アーキテクチャの上に、NVIDIAのAIインフラを組み合わせることで、画期的なスケール、クラスター全体での極めて低いGPU間レイテンシ、業界をリードする価格性能比、クラスター利用率の向上、そして大規模AIワークロードに必要な信頼性を提供するという。
OCIは、OCI Zettascale10のマルチギガワット規模での展開を、クライアント向けに提供する計画としている。初期段階では、最大80万基のNVIDIA GPUを備え、予測可能な性能と高いコスト効率を実現するクラスター展開を想定。「Oracle Acceleron」の超低遅延RoCEv2ネットワーキングによって高帯域のGPU間接続を提供する。
OCIは現在、OCI Zettascale10の受注を開始しており、2026年下半期に最大80万基のNVIDIA AIインフラGPUプラットフォームとともに提供開始予定となっている。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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