AIが病院の運営管理をサポートする可能性も NVIDIA ジェンスン・フアン氏が語った未来予想図
発表当日に会場を沸かせたのが、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏の登場だ。
同氏は、「セガはNVIDIAの初期の投資パートナーだった。また、ソニーはPlayStation 3とともに、NVIDIAを世界の舞台へと連れて行ってくれた」などと、冒頭でこれまでの日本企業との連携を振り返った。そして、AIがビジネスの中心になろうとしている今を「新たな産業革命が起こっている」と表現した。
「すべてのアプリケーションが、AIによって変革されます。そして、すべての企業がAIによって力を得ることになります。かつてのインターネットのように、AIはどの国にとっても必要不可欠なインフラとなるでしょう」(フアン氏)

誰もが、AIがもはや単なるトレンドではないと感じているはずだ。AIは今後、日本の経済成長の鍵を握るだろう。特に労働人口の減少といった大きな課題を抱える中で、AIとの協業は避けられないと考えられる。フアン氏の講演でも、こうした日本の状況とAI活用の可能性についてあらためて言及された。
たとえば、ヘルスケア分野では、AIエージェントが医師や看護師をサポートし、病院の運営を管理できるようになるという。また、製造業においては、AIロボティクスの技術によって、これまで手作業で行われていた工程の自動化が可能となる。フアン氏は「高齢化が進む日本の社会では、次世代のロボットやAIエージェントが次の経済成長を切り拓く」と、会場に語りかけた。
「我々は、日本のためのAI時代のITプラットフォームを創ろうとしています。データとエネルギーを知能に変えるのです」(フアン氏)
