2026年1月23日、トランスコスモスは韓国の国家行政機関である国防部の財政情報システムに、生成AIチャットボット「trans-AI Chat」を構築したと発表した。同チャットボットは国防部が所管する国防電算情報院の財政情報システムの高度化やセキュリティ強化を目的として導入されたもので、トランスコスモスと韓国国防研究院(KIDA)による協業で推進された。
「trans-AI Chat」は、閉鎖的な内部ネットワーク環境に最適化されたAIチャットボットであり、外部ネットワークに接続することなく応答を生成できる。これにより、高いセキュリティ要件が課される国防部の業務にあわせ、データ処理の安全性を確保しつつ、利用者の問い合わせに迅速かつ正確に対応できる体制を整えた。
構造にはsLLM(小規模言語モデル)を基盤とした独自のLLMモデルを適用。財政・会計担当者が利用する財政情報システムと連動し、繰り返し発生する問いへの対応や規程・政策に基づく正確な情報提供を支援する。加えて、関連する業務機能の選択的なフィルタリング、マニュアル画像やテキストの組合せによる分かりやすい案内が可能である。回答には、出典や関連法令情報も含まれる。
国防部関係者は「厳格なセキュリティを維持しながら、財政・会計に関する問い合わせに迅速に対応できるようになり、利用者の満足度向上につながっている」と述べている。
今後、トランスコスモスは2026年中に、国防部の財政情報システムにてAIで内部報告書作成業務を自動化する「trans-AI Document(仮称)」の構築も予定しているという。利用者が自然言語で入力した内容を分析し、報告書の自動作成・出力を実現することで、さらなる業務効率の向上を図る。
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