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【動画】精神科医・益田裕介氏が語る、人類がこれから「プルプル」しなければならないワケとは

『精神科医が教える AIメンタルケア入門』著者が教える、AIとの付き合い方

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 「人類はこれからプルプルしなきゃいけない」──そう語るのは、精神科医の益田裕介氏だ。多方面に活躍している中、『精神科医が教える AIメンタルケア入門』(翔泳社)を上梓している同氏に、AIdiver編集部が「AIメンタルケア」とは何か。そして、AIとの付き合い方について訊いた。

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「人類はこれからプルプルしなきゃいけない」その意味は?

岡本(AIdiver編集部):益田先生は『精神科医が教える AIメンタルケア入門』(翔泳社)をご執筆いただいています。普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか。

益田裕介氏(以下、益田):精神科で外来を担当しつつYouTubeを撮影したり、オンラインの患者会を開いたりしています。

岡本:メディアにも多く登場しており、幅広く活躍されていますよね。今、特に注力されていることはなんでしょうか。

益田:私が最近つくった言葉で「プルプル」というものがあります。「人類はこれからプルプルしなきゃいけないよ」と言っているんですが、意味わからないですよね(笑)。

 これは「プルーニング(Pruning)」と「プルラリティ(Plurality)」の2つを指しています。プルーニングは“刈り込み”のことで、この場合は「脳の刈り込み」を意味しています。

岡本:脳の刈り込み、難しいですね。

益田:人間の脳は、赤ちゃんのときにはネットワークが密につながっています。しかし、思春期をきっかけにネットワークを切り、情報伝達の効率化を図ります。

岡本:赤ちゃんの頃は、脳のネットワークがギュッと密になっている。それを切り離すことで成長していくのですね。

益田:たとえば、植物は小さい枝を切ることで栄養を行き渡らせる。それと同じく、人間の脳もある程度(プルーニングにより)効率化したほうが処理できる情報量が増えるということです。

精神科医 益田裕介先生
精神科医 益田裕介先生

 そして、現代社会は赤ちゃんの脳に似てるんですよね。「社会が分断しつつある」と言われてますが、それでもまだくっついてる状態。しかし、今後AIによって人類が扱える情報量は爆発的に増えていくと、このネットワークがさらに切れることになるでしょう。

岡本:社会のネットワークが切れていく。

益田:だから、意思疎通が難しくなっていく。これは企業においても同様です。

岡本:AIの発展により扱えるデータ量が増えると、だんだんと意思疎通が難しくなっていくのですね。

益田:たとえば、一般的な企業であれば階層的な組織形態をとりますよね。しかし、病院を例にとって考えてみると、その階層は平べったくなります。これは病院長や看護師長、事務長、検査技師長など、専門人材が多いからですが、このような形で情報がうまく共有できなくなるのです。

岡本:同じように企業、そして社会全体がこのように分断化していくと。

益田:昔であれば、たとえば「アニメ好き」といっても種類が多くなかったため、全員が見ていたタイトルは限られていた。しかし、今ではNetflixなどを覗けば、無限と思えるくらいのタイトルを見れますよね。そうなると、同じ「アニメ好き」という共通項があっても、共通の話題はなくなっていく。そのように少しずつプルーニングが進んでいるのですが、これを乗り越えるためのアプローチが「プルラリティ」です。

岡本:こちらも聞き馴染みのない言葉ですね。

益田:プルラリティは「高次元化」などと言われますが、AIなどの技術を用いて社会の分断を乗り越えるようなことを指しています。たとえば、精神科医と外科医が喋るとき、精神科医は外科の治療法を勉強しなおしてから外科医と喋りにいき、外科の先生は精神科の勉強してから喋りにいきます。精神科の患者さんが外科で入院するとき、逆に外科の患者さんが手術直前にうつになってしまうなど、互いの領域を勉強しあわないとコミュニケーションはとれない。だからこそ、プルラリティをもって動かなければならず、これからやるべきことは「プルプル」というわけなのです。

次のページ
益田先生が提唱する「AIメンタルケア」とは 現代人に必須のアプローチ

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。2025...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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