SaaS再編の見立てとGenerativeXの活用設計支援
──Claude Coworkのような製品が市場に出始める中、「SaaSはコーディングエージェントに置き換わる」という議論も広がっています。この流れをどう見ていますか。
上田 SaaSの価値は「データ」と「インターフェース」の2つに分解できると思っています。少なくともデータを持っている企業は残るでしょう。SalesforceやMicrosoftが強いのはユーザー企業のデータを抑えているからで、株価への影響は少し過剰反応だった気もします。
一方で、インターフェースしか持っていないSaaSや、データとインターフェースの両方を価値源泉にしてきた企業のインターフェース側については、「別にコーディングエージェントでいいじゃないか」という代替が起き得る。日本のSaaS系ベンチャーでもラッパー的な立ち位置のところは厳しいのではないでしょうか。
ただ、技術の進化スピードと組織変革のスピードのギャップは依然として大きい。アプリケーションの開発や修正に関わる人間の工数は極限まで0に近づいていますが、それを社内に導入しようとした際のIT部門の壁や組織的な抵抗は、1年前と全く変わっていません。
──最後に、GenerativeXとしてどういう役割を担っていきたいですか。
上田 「何でもできます」系のツールは、「どう使えばいいかわからない」という問題を必ず引き起こします。弊社はもともと特化型エージェントを設計してきた側でもあるので、「Claude Coworkで何ができるか」「どこは特化型が必要か」「その使い分けをどう設計するか」という支援ができます。ツールが汎用化するほど、活用設計の価値は上がっていく。そこに弊社の役割があると考えています。
モデル選択についても「どうせ安くなっていくので、最先端のものを使わない理由はない」というのが正直な感覚です。コスト最適化の議論に時間を割くより、いかに使いこなすかに集中した方がいい。そのための伴走をしていきたいと思っています。
