2025年11月7日、Hakuhodo DY ONEはGVA法律事務所と協業し、広告審査を支援するAIリーガルプラットフォーム「THE MAESTRO(ザ・マエストロ)」のβ版提供を開始した。背景には、薬機法や景品表示法、医療広告ガイドラインの改正などによる、広告表現に対する法令遵守と透明性への要求の高まりがある。
「THE MAESTRO」は、Hakuhodo DY ONEのクリエイティブ法務に関する知見とGVA法律事務所が提供するリーガル知識をAIに実装したプラットフォーム。広告表現における画像・コピーをAIが自動解析し、薬機法や景表法、各種媒体規定の法令リスクを検出する。リスク判定時には参考となる代替案を即時に提案するほか、弁護士の監修によるリーガル担保も実現している。
導入企業にとっては、広告審査のスピードと正確性の向上、社内ナレッジ蓄積、法的リスク対応力の強化など、業務効率化と組織力向上が期待できる。現在はβ版として複数企業に提供され、精度検証が進められている。今後、医療・美容・金融・食品等の規制業種に特化した機能や多言語展開も予定しており、組織の柔軟な法規制対応とブランド価値向上を支援していく方針だという。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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