ABEJAは2026年2月2日、フジテレビと共同でテレビCMのスポット広告に関する作案業務を自動化する「AI作案士」システムを開発し、実装したと発表した。
スポット広告は、特定の番組を指定せず、テレビ局が設定する時間帯の枠を購入して放映する形式であり、その放送枠の設計や調整は複雑な作業である。広告主ごとの希望や視聴率、編成情報など多様な要素が影響し、従来は担当者の経験や勘に依存しやすく、業務の属人化と効率化が業界の長年の課題となっていた。
新たに導入された「AI作案士」システムは、ABEJAの基盤システム「ABEJA Platform」とフジテレビの過去約5万件に及ぶ実績データを活用し、これらの作案や調整・仕上げ業務を自動化するものである。現場担当者の業務プロセスを反映した要件定義をもとに設計されており、広告枠の在庫や視聴率、編成情報をリアルタイムで取り込み、広告主のニーズに対応する。
また、「AI作案士」システムは基幹業務システムとも連携し、常に最新情報に基づいた精度の高いプランニングを提供する。実運用では、作案担当者がAIの出力結果に修正を加える「Human in the Loop」方式を採用し、継続的なシステムの精度向上も図る。
ABEJAおよびフジテレビは、「AI作案士」システムによって営業担当社員の業務時間の約8割を占めていたスポットプランニング業務で、年間7,500時間の稼働削減を見込む。フジテレビは、創出された業務時間で広告主や広告代理店への提案活動を強化するとしている。
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