最短10分で改善案を9案出せる
──御社では2025年3月に「∞AI LP(ムゲンエーアイ エルピー)」を開発されたそうですね。同ソリューションについて教えてください。
板野:∞AI LPは、LPの分析から制作までをAIによって自動で回せるようにしたソリューションです。先ほどポイントとして挙げた表示速度を含め、クライアントのLPの状態を可視化したり、クライアントのLPが競合のLPでどの立ち位置にあるのか分析したり、その分析結果を基に改善案を出したりできます。人の場合は1~3案が平均的ですが、∞AI LPなら最大9案出すことが可能です。
板野:さらに、独自モデルによって改善案の勝敗を予測する機能もあります。勝つと予測された案をピックアップしてコーディングを行い、ユーザーの反応を見てさらに改善する。∞AI LPは、このようなPDCAを高速で回せるようにします。
勝ちパターンを再現するだけではうまくいかない
──AIを活用したLP制作ツールは他社からも出ていますが、∞AI LPの特徴はどのような点にありますか?
板野:豊富なスキルセットを備えたトッププランナーのノウハウを再現している点です。たとえば「緑色のボタンはクリック率が高いから、ボタンを緑色にしましょう」という提案は、その知識さえあれば誰でもできます。クライアントの状況や顧客像などを考慮した上で、あるべきLPを探るのが電通デジタルのやり方です。そこを∞AI LPで再現しています。
好村:クライアントが望む形を無視して、勝ちパターンという“型”にはめて作ったLPでは、経験上うまくいかないんですよ。今あるLPをベースにしつつ、良い点と悪い点を洗い出し、競合のLPと並べたときの見え方を可視化してからご提案しなければ、クライアントも納得感が得られません。∞AI LPで納得感を醸成するための分析を行いつつ、プランナーがクライアントと目線を揃えながら合意形成に臨むことにより、AIだけで完結させないよう意識しています。
板野:ちなみに∞AI LPの競合分析機能は、私が入社二年目の頃に作成したフレームワークがベースになっています。当時「経験の浅い私でもクライアントに納得してもらえるLP改善案を提示したい」という思いが強くありました。そこで、クライアントのLPが競合のLPと比較して良いか/課題があるかを評価できる項目を、既存のフレームワークや先輩の経験則から独自に体系化したんです。そのフレームワークがクライアントからも好評で、社内のプランナーにも横展開していたため、∞AI LPの開発にあたって学習させました。
好村:競合分析の機能だけで、既に200社のクライアントで提供されているんです。分析したURL数は1,000を超えています。それくらい使いやすい機能だということです。

