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トヨタ会長が語ったAIとの出会いと「人間+AI」思想 企業を長く続けるために必要な挑戦とは何か

「WEB 300 Conference」レポート

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社会が一気に変わるわけではない──それでもトヨタとして今やるべきこと

──AI導入やDXに関する重大な意思決定をする際、特に何を意識していますか。

 まず、自分自身がしっかり「知ること」です。そして、たとえば当社なら自動運転という技術が、世の中のどの層にどう貢献するのかを冷静に見極めます。私は自動運転を、全ドライバーの8割にとって非常に役に立つ技術だと思います。運転に自信がない、うっかりミスをしてしまう可能性がある方々です。そこでAIによる自動運転が介在すれば、交通事故を劇的に減らせるでしょう。

 ところが、残りの2割の方は「私のほうが運転が上手なはず」と思ってしまう。私もそうですが(笑)。運転そのものが好きで楽しみたい方に対しては、当社が展開しているブランドごとの「味」や、自動車の新しい可能性を提供していかなければなりません。当社はブランドメーカーですから。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏
トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏

 世の中は徐々に変わっていくものです。だからといって待っていれば良いわけではない。先進的な感覚を持つ方はAIでも自動運転でもどんどん試せば良いと思います。ただし、社会全体が一気に変わるわけではないんです

 だからこそ、未来のモビリティをリアルな環境でテストする場として「Toyota Woven City」が必要でした。世界中にスマートシティはありますが、私はそれを「クルマ軸」で考えたい。自動車が「モデルチェンジ」を繰り返すビジネスだからです。

 たとえば当社では5年に1度、必ず新車が出ます。そのタイミングで、当時の最新技術を組み込んで世に送り出すことができる。納期が決まり、価格が決まり、目標が明確になる。自動車をペースメーカーにできます。それがToyota Woven Cityで私たちがやり始めたことです。

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自動運転の可能性 世界トップドライバーの技術を体験できる時代に?

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この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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AIdiver(エーアイダイバー)
https://aidiver.jp/article/detail/342 2026/02/16 08:00

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