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AIツールを導入で終わらせない──現場を動かす実践知

総額500万円を山分け、ROIは問わない TOKIUMが「手段先行」で挑んだ全社員AI化のインパクト

現場からは80件もの成果物、成功の要因は?

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業務効率化から「組織の変革」へ AI前提の業務フローを再構築

 Fortune 500プロジェクトを経て、TOKIUMの社内には「AIアレルギー」がまったくない状態となった。松原氏は「組織として成果を出していくフェーズへ移行する」と語る。

 これからの半年で目指すのは、AIを前提とした「業務フローの再構築」だ。これまでのAI活用では、「今の仕事を少し便利にする」使い方が主だったが、今後は「AIのためにデータを格納する」「(AIを用いて作成した)アプリケーションを運用・改善していく」といった、より組織的な設計が必要になる。

 その橋頭堡となるのは、営業部門の実務。クライアントとの過去のやり取り、オンライン商談の録画データ、オフライン商談の議事録などをAIに学習させることで、営業担当者が知りたい情報を投げかけると、AIエージェントが情報を検索・分析して回答するような世界観を目指す。これを実現するためには高度なデータマネジメント、AIが参照可能なデータを維持するための業務フローを再定義することなどが不可欠だ。

 Fortune 500で現場レベルのAI活用が成功したことで、AI活用のフェーズを「ツール導入」から「経営基盤の再構築」へと進化させていくTOKIUM。そこにはこれまで以上の経営陣のコミットメント、そして全社員を巻き込む大胆な仕掛けが求められるだろう。「AIネイティブな業務フローへの切り替えは、一人ひとりの努力だけではどうにもならない。どの部分をAIに任せ、人は何を担うのか。それを定め、決意を持って変えていく」と松原氏は述べるのだった。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。2025...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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AIdiver(エーアイダイバー)
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