これからのAI人材像──「AIマネージャー」の時代へ
2002年、株式会社リコーへ新卒入社後、画像処理・認識技術の研究開発に10年以上従事。 その後、新規事業企画へ領域を広げ、2017年にGA technologiesへ入社。 不動産広告の自動読み取りシステムや間取り図の自動書き起こしシステムの開発、 仕入れ業務システムへのAI・RPA導入など、先進技術を活用した業務改善を主導。 2019年より現職。
──AISCの組織運営と、生成AI時代におけるエンジニアの役割変化について教えてください。
稲本:AISCは私が参画した当初は4人でしたが、現在は25人規模になりました。コンセプトとしては、研究の素養がある人に開発スキルをインストールし、現場の近くで研究する体制を取っています。研究者と開発者を明確に分けず、みんながそれなりに両方できる状態を目指しています。
生成AIの登場でエンジニアの仕事が変わるという不安の声は、うちのチームでは誰も言いませんね。むしろ「自分でやれる範囲が広がってありがたい」という反応です。バイブコーディング(AIを活用した簡易的なプログラミング)には非常に大きな可能性を感じています。コーディングの世界は無限に学習データがあるので、AIとの相性が抜群に良い。特にプロトタイピングの速度が劇的に上がりました。他社の事例で、営業担当が顧客と話しながらその場でプロトタイプを作るというものがありましたが、あれはバイブコーディングの真骨頂ですね。
──最後に、これからのAI人材に必要な要素を教えてください。
稲本:結局、事業責任者が欲しいもの、現場が欲しいもの、テクノロジーで解決できることの「三つが重なる領域」を見つけられるかどうかです。技術だけ知っていても、事業や現場のことがわからなければ、的外れなものを作ってしまう。「これでできた」と思ったところがスタートライン。そこから現場と同じ目線で考え、100%を実現するまで伴走できる人材が求められていると思います。
