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 【ダボス会議】「AIを宇宙で動かす」──イーロン・マスクが描くロボット経済と宇宙AI構想

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「今年中に人間を超えるAI、5年後に全人類を超える」

 マスク氏は、AI進化の速度についても大胆な予測を示した。

 「2026年末までに、あらゆる人間より賢いAIが登場します。遅くとも来年です。そして2030年か2031年、つまり今から5年後には、AIは全人類を合わせた知能よりも賢くなるでしょう」(マスク氏)

 自動運転についても、マスク氏は「本質的に解決済みの問題」と断言した。テスラのフルセルフドライビング(FSD)ソフトウェアは週に1回更新されており、一部の保険会社はFSD使用時に保険料を半額にするプランを提供し始めているという。ロボタクシーサービスは今年中に米国で広く展開され、欧州での監視付きFSD承認は来月、中国でも同様のタイミングを見込んでいるとマスク氏は語った。

「サイエンスフィクションをサイエンスファクトに」

 対談の終盤、フィンク氏はマスク氏の原点について尋ねた。何がこの起業家を突き動かしているのか。

 「子供の頃、たくさんのSF小説やファンタジー、コミックを読みました。今の自分がここにいることは信じられないほど非現実的に思えます。私は未来についての本、SFに触発されました。そしてサイエンスフィクションをサイエンスファクトに変えたいのです。『スタートレック』のような宇宙艦隊を、本当に実現したいのです」(マスク氏)

 マスク氏は、自らの哲学を「好奇心の哲学」と表現した。

 「私は人生の意味を理解したいのです。物理学の標準モデルは、生命の始まり、存在の始まり、宇宙の終わりについて正しいのか。私たちが問うべきなのに、まだ問うていない疑問は何か。AIはこうした問いに答える手助けをしてくれるでしょう。私はただ、何が起きているのかを知りたいのです」(マスク氏)

 火星に行く意思はあるかとの問いに、マスク氏は肯定した。ただし、条件付きである。

 「火星で死にたいかと聞かれたことがあります。答えはイエスです。ただし、着陸時ではなく」(マスク氏)

 対談の締めくくりに、マスク氏は聴衆に向けてメッセージを送った。

 「未来について楽観的で、わくわくしていてほしい。人生の質という観点では、実は楽観主義者で間違っている方が、悲観主義者で正しいよりも良いのです」(マスク氏)

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この記事の著者

京部康男(AIdiver編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineとAIdiverには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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