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AI×事務職の暗黙知が企業の強みに? 女性のキャリア復帰の分岐点。リアルな課題と解決の糸口を探る

【動画】AI時代に企業が採用すべき人物とは……

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進化が速すぎるAI 活用は◯◯から始めるべし

藤井:一方で、AIの重要性を感じつつもまだどこか他人事に感じている人も少なくありません。

秋元:もちろん、仕事によってはAIが関係ないケースも多いです。「AIが使えないと終わり」とは思っていません。ただし、ホワイトカラーで考えるとAIを使える人とそうでない人で格差は広がるでしょう。たとえば、AIによって必要な情報に辿り着くまでの時間は大幅に短縮され、学習コストも下がります。つまり、AIを使わない人にとっては情報格差や知識格差が生まれると考えられます。

藤井:正直、子育てをしながらAIを学ぶのはハードルが高そうです。

秋元:情報をキャッチアップするのは大変ですね。私は子どもが3人いて、日々葛藤しながら育児と家事と仕事と勉強のバランスを取っています。もちろん、夫の協力があるからこそ。加えて、自分が学ぶことでクライアントに提供できる価値が増えていくため、それがモチベーションにもなっています。

藤井:モチベーションの維持は難しいところですよね。

秋元:私の場合は、AIスキルを身につけることでクライアントへ提供できる価値が増えるため、それがモチベーションにつながっています。印象的だった例として、私と同じく駐在帯同を経て一度キャリアの断絶を経験したものの、仕事に復帰して社内のDXを任されている方がいました。社内のコピペ作業を自動化するAIツールを私のほうで開発したのですが、仕組みを説明したところ、次に訪問した際にはご自身で社内の業務負荷を軽減するAIツールを作り上げていました。その変革に立ち会えた瞬間は非常に嬉しかったですね。

藤井:具体的には、どのようにAI情報をキャッチアップしていけば良いのでしょうか。

秋元:今は、無料で受けられる女性向けのリスキリングプログラムは増えています。一方で、Xなどで流れてくる情報は非常に新しく壮大に感じるかもしれません。自分の業務で使えるかといえば、なかなか難しいのが現実です。自分の職種や今後のキャリアの方向性との掛け合わせでリスキリングプログラムを探してみるのも良いのではないでしょうか。

 すべてをAIエージェント化するまでのプロセスは、多くの人が想像しているよりも長いです。すでに対話型AIは身近な存在になっているため、次のステップとして小さなところから自分の生産性を上げるAIの使い方を始めてみてください。

 たとえば、自分の仕事に関する情報、今までの提案書や企画書、上司からの振り返りコメントなどをAIに蓄積しておきます。その上で、いつどの情報を引き出すかを設計するのも重要なポイントです。それが、本当の意味で自分専用のAIエージェントを作る一歩になるでしょう。

 「エージェント」や「プロジェクト」と呼ばれますが、「このようなときは、こうしてほしい」という業務フローを抜き出し、どこでAIが使えるか考える。一つのタスクをAIエージェント化するのであれば、なんの情報を与えて、どのようなインプットに対してどのようなアウトプットがほしいのかを洗い出してみてください。

藤井:それはプライベートでも使えますね。

秋元:もちろんです。私は子どものアレルギー情報や過去に家族が喜んでくれたメニューのレシピをAIに学習させています。そうすると、記念日などに引き出せますよね。そういう「家族コンテキスト」があるのも良いと思います。

藤井:ありがとうございます。では最後に、今まさに変わりたいと思っている女性に向けてメッセージをお願いします。

秋元:私自身、妊娠による退職と駐在帯同によるキャリアブランクを経験しました。それでも仕事が好きで、どうキャリアの一歩を踏み出すか考えてきました。皆さんも、今までのキャリアをまずは棚卸しして、何を目指していきたいのかぜひAIと対話しながらプランを練ってみてください。

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この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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