NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン氏が2026年7月15日に来日し、東京・八芳園で開催されたAIエージェント構築イベント「Build-a-Claw-Tokyo」のデモ展示会場にサプライズで姿を見せた。フアン氏はスピーチの後、抽選会で選ばれた参加者2名にデスクトップ型AIコンピュータ「NVIDIA DGX Spark」をサイン入りで直接手渡し、会場を大いに盛り上げた。
フアン氏はまず、「AIに15年取り組んできて、AIはようやく本当に役立つものになった。そして今では、自分自身のAIを自分で作れる」と参加者に語りかけた。続けて40年前に始まったPC革命を引き合いに出し、「40年を経た今、パーソナルコンピュータの代わりに、自分だけのパーソナルAIを持てるようになった」と述べた。その上で「皆さんが自分のエージェントを構築するためにここに集まってくれてうれしい。今日ここで作るものについて聞くのを楽しみにしている」と続けた。
そして「思い入れのあるプロジェクトを皆さんに贈りたい」と切り出し、パーソナルAIスーパーコンピューターと位置付けるDGX Sparkを取り上げた。その名前は、2016年に発表した初代AIスーパーコンピューター「DGX-1」から受け継いだものだという。「最初のDGX-1をAIスーパーコンピューターとして作ったが、当時はAIが何かを知る人など誰もいなかった。だから需要もなければ、顧客もいなかった」とフアン氏は振り返る。
「いや、顧客は1人だけいた。ただし、彼はお金を出さなかった」。その唯一の顧客が、イーロン・マスク氏だった。
「彼はとても裕福な男だ。それなのに、最初の1台を寄付してくれと私に頼んできた。寄付先は、OpenAIという名の非営利企業だった」と語り会場を沸かせた。「これがDGX-1の原点だ」とフアン氏。
その系譜に連なるDGX Sparkについては、「これはいわばベビー版だが、性能はほぼ同じ。128GBのメモリに、NVFP4で1ペタフロップス。信じられないようなコンピュータだ。これで自分だけのパーソナルAIを作れる」と自ら紹介し、「今日はこれをプレゼントする。サインも入れよう」と抽選会に移った。
当選者の名前が読み上げられるたびに歓声が上がり、フアン氏は1人ずつに箱を手渡して「良いエージェントを作ってほしい」と声をかけ、記念撮影にも気さくに応じた。最後は「皆さん、素晴らしい時間を過ごしてほしい。会えてうれしかった」と会場全体に呼びかけ、背後の観衆にも手を振ってステージを後にした。
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京部康男(AIdiver編集部)(キョウベヤスオ)
ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineとAIdiverには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail ...
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