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「定例会議のある会社は消滅する」すがけん主催Claude Cowork入門講座独占レポート

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 「定例会議をやってる会社は間もなく滅びます」——。利益を10倍にする構造を設計する経営アドバイザーとして8年で240件の経営課題に伴走し、70社に投資してきたMoonshot 代表取締役CEOの菅原健一氏が、2026年4月16日に経営者向けのClaude入門講座を開催した。Facebook告知に480件以上のコメントが寄せられ、11万円の有料版講座にも50人以上の経営者が申し込んだという。約2時間の講座の内容を本誌独占でお届けする。

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競合がいち早くClaude Coworkを使ったら。10倍速の差がつく現実

 すがけんこと、Moonshot 代表取締役CEOの菅原健一氏が主催する「経営者のためのClaude入門」セミナーは、2026年4月16日19時から、東京都内で開催された。形式は解説とライブデモ、Q&Aで構成された約2時間で、会場には40名超の経営者・経営幹部が集まった。現時点のClaudeにはチャット、Cowork、Codeの3つの機能があるが、本セミナーではClaude Coworkにフォーカスを当てた内容となった。

 冒頭、菅原氏は会場の経営者・経営幹部たちにこう問いかけた。

あなたの競合がAIを使って10倍の速度になると、相対的にあなたの生産性は10分の1になります。今日ここでClaude Coworkのことを正しく学んで、ぜひ『10倍速』側に回っていただけたら嬉しいです」

菅原 健一(すがわら けんいち)。株式会社Moonshot 代表取締役CEO。エンジニアからキャリアをスタートし、スマートニュース、KDDI子会社medibaでCMOを歴任。2018年にMoonshotを創業し、年商10億円から1兆円規模の企業の経営アドバイザーを務める。著書『厚利少売』『小さく分けて考える』ほか累計8万部超。
菅原 健一(すがわら けんいち)。株式会社Moonshot 代表取締役CEO。エンジニアからキャリアをスタートし、スマートニュース、KDDI子会社medibaでCMOを歴任。2018年にMoonshotを創業し、年商10億円から1兆円規模の企業の経営アドバイザーを務める。著書『厚利少売』(匠書房)『小さく分けて考える』(SBクリエイティブ)ほか累計8万部超。

 まず菅原氏は生成AIの活用度合いを4段階に整理した。レベル1は検索ツール的な使い方で、「教えて」と問うてテキストの返答を得るのみ。レベル2はメールや企画書、画像などのコンテンツ生成。レベル3はファイル処理で、議事録から提案資料の生成、CSVデータの分析、レポートの自動生成までを含む。レベル4はパソコン操作の自動駆動で、ブラウザ操作からアプリ操作までエージェントが代行する領域だ。

 「ChatGPTで止まっている人はレベル1。Claude Coworkでファイルを処理し始めるとレベル3、AIエージェントを自律的に使えばレベル4」と菅原氏は解説。会場へレベル感を問いかけるとレベル4使用者が数名挙手したのを見て、「皆さんすでに上手だから帰っていいですよ」と冗談めかして場を和ませた。

 ChatGPTとClaude Coworkの使い方の違いを、菅原氏は「ChatGPTはチャット、Claude Coworkはタスク」と端的に表現した。「教えて」と聞いて回答をもらう時代から、「議事録から提案資料を作って」「CSVを分析してレポートにまとめて」と仕事を渡して完了させる時代に切り替わったという。

ライブデモ①:「すがけんだからできる」は誤解。誰でも再現できる驚き

 ここから講座は実演に入った。菅原氏はパソコンの画面を投影し、Claude Coworkを起動。フォルダの中に音声ファイル、議事録の元テキスト、CSVデータ、過去の参考資料を入れた状態で「これから何をすべきか考えてください」と指示をする。なお菅原氏はタイピングではなく音声で指示することが多いため、Typelessというアプリを好んで使っているという。

 Claudeはフォルダ内のファイルを順次読み込み、まず議事録の生成にとりかかった。マーケティング定例会の音声から、参加者の発言をフォーマットされた議事録に整理。アクションアイテムまで自動で抽出していく。

 ここで菅原氏は「定義ファイル(memory.mdなど)」と呼ばれるファイルをフォルダに投入する。これは菅原氏自身の思考やプロファイル、好み、過去の指示の癖、反省点などを書き溜めた、マークダウン形式のファイルだ。

 「今、僕自身について書かれた『定義ファイル』というファイルをルートに置いたので、それを使ってこの議事録にアドバイスをし、議事録を完成させてください」と指示すると、「memory.mdを読みました。すがけんさんの『厚利少売』『変化量を測る』『誰がどれだけ嬉しいか』の視点で、この議事録の『抜け』を3点指摘します」と回答し、Claudeの出力は明確に変わった。議事録の末尾に菅原氏の視点でのアドバイスが追記され、3つの致命的な抜けが指摘されたのだ。

  1. 成功基準が定義されていない:どの数値がどれだけ動けば「成功」なのか、現状の議論では  数値による定義がありません。KPI(先行指標)と最終指標を分けて、最低限の成功ラインをメンバー間で共有してください。
  2. 売上が分解されていない:「売上を上げる」という議論はありますが、売上 = 客数×単価×頻度のどこを動かす施策なのかが不明です。どのドライバーを、どれだけ動かすのか、分解してから議論を組み立て直す必要があります。
  3. 誰がどれだけ嬉しいかが定義されていない:「誰の、どんな課題を、どれだけ深く解決するのか」がメンバー間で共有されていません。ここを定義しないと、薄利多売・総花的な施策になりがちです。厚利少売の発想で、最も深く嬉しくなる顧客像を先に絞り込んでください。

 3は菅原氏のマーケティングのスタンスそのもので、定義ファイルに書かれた思想がClaudeのアウトプットに反映された結果だ。

 「企業研修でこれをやると、必ず『これはすがけんさんだから出せるアウトプットですよね』と言われるんです」と菅原氏は語る。「でも、僕は『このファイルを使ってアドバイスを追加して』と一言指示しただけ。同じファイルを社内で配布すれば、新人でも同じ深度の分析が出力されます」。インプットファイルが個人を超えて組織のアセットになる、という主張だ。

 経費精算の例も実演された。レシート画像を複数フォルダに入れて「日付で集計して」と指示すれば、まずCSVが生成される。それを次のインプットにして「月次レポートを作って」と続け、さらに「経費精算アプリにこのデータを入れて」と渡せば、実際の業務アプリ操作までつながる。中間ファイルがどんどん残り、別のプロジェクトに転用できる。

次のページ
ライブデモ②:KPI分析と改善案100個出して。AIをとことん働かせる作法

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この記事の著者

押久保 剛(AIdiver編集部)(オシクボ タケシ)

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年にスタートの「MarkeZine」立ち上げに参画。2011年4月~2019年3月「MarkeZine」編集長、2019年9月~2023年3月「EnterpriseZine」編集長を務め、2023年4...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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