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The AIdivers:変革者たち

経営を、一人ひとりの手に。電通デジタルCAIOが仕掛ける「AI全員経営」の正体

効率化の先にある「かつてない感動」を生み出す組織へ

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 AIの発展・普及が急速に進む中、電通デジタルのCAIO 兼 執行役員を務める山本覚氏は「次のフェーズは効率化じゃない」と言い切る。2025年1月の就任以来、山本氏は全社員がAIを活用する文化を根付かせてきた。効率化が当たり前になった先に、同社は「かつてない感動」という旗印を掲げ、その実現に向けて自分たち自身の意思決定プロセスも大胆に変えていく試みも始まろうとしている。AIを武器にして、電通デジタルは自分たちをどう変化させていこうとしているのか聞いた。

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担当部署ではなく「全員」がAIエージェントを作る会社になった

押久保:CAIO就任から1年以上が経ちました。AI Native Twinの立ち上げや50以上の商用AIツールの導入など積極的に動かれてきましたが、今のAI推進の手応えはいかがですか。

山本:おかげさまで、想定より進んでいると感じています。具体的に大きく変わったのは、AI活用が「AI担当部署だけがやること」ではなくなったことです。業務の要件定義がきちんとできる人であれば、AIエージェントがほぼ作れる状態になってきました。「AIエージェントを作るAIエージェント」もあったりします。

 以前は私が動かないと困るという場面も多かったのですが、今はみんなが勝手にどんどんAI化を進めていくので、ちょっと寂しいくらいです(笑)。マネジメントとしては大成功なんですが。

押久保:AIエージェントを作る基盤はどういった仕組みですか。

山本:社内では「AI For Growth Canvas」というプラットフォームを使っています。マルチLLM対応で、GeminiやClaude、ChatGPTなど複数のモデルを選べます。自分が作ったAIエージェントを社内でシェアしたり、誰かが作ったAIエージェントを呼び出したり、AIエージェント同士のオーケストレーションもやりやすい。RAG(検索拡張生成)やChatGPTのCode Interpreterとも繋がっているので、かなりみんな使っています。今年もAIビジネスアイデアソンをやっているのですが、各部門が競い合うようにAIエージェントを作っています。

AIならではの新しいマーケティングは、道半ばな状況

押久保:一方で、まだ道半ばだと感じているところは?

山本:既存業務をAIエージェントで高度化・効率化することには、ある程度の成功を収めていると思います。ただ、そうではなく「AIがあるからこその新しいマーケティング」を打ち出しきれていません。企業や消費者それぞれがAIエージェントを利用する世界観が語られ始めているのに、その世界観を体現するための十分な事例が提示できていない。もっともっとやるべきことがあります。

山本覚(やまもと さとる)。dentsu Japan Deputy Chief AI Officer / dentsu digital Chief AI Officer 東京大学松尾豊教授のもと人工知能(AI)を専攻。AIとビックデータを活用し、広告の自動生成、広告効果の予測、CROやSEOなど、多数のデジタルマーケティングサービスを提供。『ワールドビジネスサテライト』、『NHK ワールド』など多数メディアに出演。多くのイベントをはじめとして企業や大学などでのセミナー登壇も多数。主な著書『売れるロジックの作り方』、『AI×ビックデータマーケティング』など。
山本覚(やまもと さとる)。dentsu Japan Deputy Chief AI Officer / 電通デジタル Chief AI Officer 東京大学松尾豊教授のもと人工知能(AI)を専攻。AIとビッグデータを活用し、広告の自動生成、広告効果の予測、CROやSEOなど、多数のデジタルマーケティングサービスを提供。『ワールドビジネスサテライト』、『NHK ワールド』など多数メディアに出演。多くのイベントをはじめとして企業や大学などでのセミナー登壇も多数。主な著書『売れるロジックの作り方』、『AI×ビッグデータマーケティング』など。

押久保:グローバルでの展開という観点ではいかがですか。

山本:電通デジタルをはじめとしたdentsu JapanのソリューションはAPACを中心に電通グローバルでどんどんと活用されています。また、GEOコンサルティングサービスなど、グローバルでの先進ソリューションの知見を活用し、電通デジタルでクライアントの支援を行っている部分もあります。

 ただ、まだまだ連携を深めていくべきだと思っています。たとえば、生成AI内の広告はアメリカでは実装されているので、アメリカとの連携をさらに密に行い情報をいち早くとらえ、日本クライアントのアメリカでの先行利用を推進していきたいと考えています。

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感動の「高さ・広さ・深さ」。効率化の先にある2026年戦略の核心

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この記事の著者

押久保 剛(AIdiver編集部)(オシクボ タケシ)

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年にスタートの「MarkeZine」立ち上げに参画。2011年4月~2019年3月「MarkeZine」編集長、2019年9月~2023年3月「EnterpriseZine」編集長を務め、2023年4...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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AIdiver(エーアイダイバー)
https://aidiver.jp/article/detail/512 2026/05/12 09:00

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