データとAIのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下、SAS)は、「SAS Customer Intelligence 360」におけるエージェンティックAI機能を拡張し、マーケティング担当者と連携する特化型AIエージェントを追加した。AIシステムが急速に進化する中、同社は責任あるAI導入が不可欠だとする。その考えに基づき、次のようなエージェンティックAIに注力している。
- 信頼できるAIの原則の範囲内で動作
- 人が関与するコントロールを維持
- 単独機能として追加されるのではなく、実際のマーケティングワークフローに直接組み込む
SASはCustomer Intelligence 360において、単一のモノリシックAIではなく、マルチエージェントシステムを開発し、それぞれのエージェントを専門化してコンテキストに対応させ、マーケティング担当者のために動作できるよう設計。それと同時に透明性とコントロール可能な環境を維持しているという。
こうしたエージェントは、オーディエンス、カスタマージャーニー、配信先、マーケティングの意志決定など、SAS Customer Intelligence 360の既存機能に取って代わるわけではなく、むしろこれらの機能の枠を超えて動作し、適切なオブジェクトを抽出したり、提案を行ったり、人の監督下で実行を加速したりする。
このアプローチによって、SAS Customer Intelligence 360は強力なマーケティングプラットフォームから、顧客エンゲージメントを実現するインテリジェントなオペレーティングシステムへと転換し、規模、スピード、精度に関する従来の制約を排除するとのことだ。
SAS 360 Agent:インテリジェンスの連携
SAS 360 Agentは監督レイヤーとして機能し、オーディエンス、カスタマージャーニー、Eメール、検索、レシピなどの特化型エージェント間の相互連携を管理する。マーケティング担当者に複数のツールやインターフェイスを使い分けるよう求めるのではなく、顧客データ、マーケティングAI、カスタマージャーニー実行にわたってオーケストレーションを行い、協働パートナーとしてユーザーと連携する。
Journey Agent:発想から実行へ
SAS Customer Intelligence 360のJourney Agentによって、マーケティング担当者は、テキスト、画像、会話型プロンプトを含むマルチモーダルなインプットを使用して、カスタマージャーニーを作成できるようになる。エージェントは、適切なオーディエンス、イベント、タッチポイントを取得し、ベストプラクティスとマーケティング担当者の意図に沿ってカスタマージャーニーを設計する。
プランニングおよび作成プロセス全体に、人が関与するチェックポイントが組み込まれることで、構築時間と複雑さが大幅に減少するとともに、マーケティング担当者がコントロールを確実に維持できるようになる。このエージェントは水面下で、一貫性のある本番稼働対応のSASコードを生成し、初日からカスタマージャーニーが正確で導入可能な状態になるようにする。
Search Agent:迅速な回答と摩擦の軽減
マーケティング担当者はSearch Agentによって、SAS Customer Intelligence 360環境全体にわたり、オペレーションやパフォーマンス関連の質問を行うことが可能になる。その際にはタスクとオーディエンスから始まり、ソリューションの他の領域へと徐々に拡張していく。
ユーザーは、ダッシュボードやメニューを操作するのではなく、質問を行い、独自データに基づくコンテキストに即した回答を受け取り、操作性と効率性を向上できる。
SAS独自の方法で提供されるエージェンティックAI
SASは、次のようなAIエージェントを提供することで、マーケティング担当者が信頼を損なうことなく迅速に行動できるよう支援するとしている。
- SAS Customer Intelligence 360のエクスペリエンス全体に組み込み
- 基本原則として、人による監視を想定して設計
- 統制され、説明可能であり、エンタープライズでの利用に対応
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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