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社員4,000名のAIスキルをどう底上げするか 中国電力に学ぶ、“ジブンゴト化”を促す教育の仕組み

「AI SHIFT SUMMIT WINTER 2026」レポート

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5年計画で業務を半分に 目標達成の鍵を握るAIエージェント

及川:2025年10月頃よりAIエージェントの活用に向けて検討を開始されましたが、中国電力としてのビジョンを教えてください。

井上:当社では、今後5年のデジタル利活用に関するDX戦略の中で「倍速エネルギア」というテーマを掲げています。AIとデータを徹底活用し、業務プロセスを根本から効率化・高度化させる考え方です。今ある業務時間を半分にし、倍の成果を生むことを目標としています。この目標を達成するための鍵を握るのが、AIエージェントだと考えています。

 ただし、プラットフォームを用意して「自由に作ってください」と解放するだけでは、管理されず放置された“野良プログラム”が乱立してしまいます。そういった事態に陥らないための仕組みがまずは必要だと考えました。

及川:ルールを作っていく側のリテラシーも重要となるため、デジタルイノベーション本部の方々を対象にAIエージェントを構築する研修もスタートされました。実際の受講者の反応はいかがですか。

株式会社AI Shift チーフエバンジェリスト 及川信太郎氏
株式会社AI Shift チーフエバンジェリスト 及川信太郎氏

井上:AIエージェントはなんでもできてしまうツールであるため、まずは何を実現したいかを正しく把握することが重要です。その点で、非常に勉強になったという声が出ています。

 今後は、発電部門や小売部門から活用ニーズがどんどん出てくることが想定されます。そのニーズをすばやく吸収し、かつ安心安全に実装していくためにも、デジタルイノベーション本部のリテラシーを上げていくことは非常に有益だと感じています。

及川:ガバナンスの整備が重要だと思いますが、AIエージェントという新しい技術に対してどうルールを作っていくのでしょうか。

井上:最低限守るべきラインを明確に標準化しておかなければなりません。技術の進化は非常に速く、一つひとつの事例を都度判断していては、現場のスピード感を削いでしまいます。そのため、あらかじめ共通のルールや留意事項をガイドラインとしてまとめ、開発側も利用側も迷わずに走れる仕組みを構築しています。

及川:最後に、中国電力が目指すAIとの協働の展望についてお聞かせください。

井上:まずは下地となるガバナンスと教育を固めます。その上で、全社員が共通してメリットを享受できるAIエージェント、たとえばスケジュール調整や議事録作成などの導入検討を進めている段階です。社員が「AIエージェントを使うと、こんなに仕事が楽になるんだ」と実感できるような事例を作り、準備した土台の上に一気に展開する。それによって、効率化効果を最大化させ、組織全体のパフォーマンスを飛躍的に向上させたいです。

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この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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AIdiver(エーアイダイバー)
https://aidiver.jp/article/detail/339 2026/02/09 08:00

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