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パナソニックはどのようにAIで「法務」の変革を目指すのか──活用ロードマップ・プレイブック・研究会の取り組み

LegalOn Technologies 主催「Legal AI Conference 2026」パナソニック ホールディングス講演レポート


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AIは進化する、法務はどうだ

根橋氏の発表スライドより編集部作成 [画像クリックで拡大]

 「AIは進化する、法務はどうだ」という根橋氏の問いへの答えも明快だ。「人間も進化するしかない」。

 AIに侵食されて価値を失う業務がある一方、新しい価値が生まれる領域も現れる。グローバルなコンプライアンスの高度化、複雑化に加え、サプライチェーンのコンプライアンスや経済安全保障といった分野では、ルールが頻繁に変わり、ビジネスにおけるリーガルリスクの比重も増している。

 一方で、少子高齢化で人材確保は難しくなり、コストカットにより法務のリソースも制約される。「出すべき価値はアメーバ状に変わっているけれども、メンバーをドラスティックに入れ替えることはできない」。今いるチームで新しい価値を生み出すには、変化する「法務部門が発揮すべき付加価値」に向けたリスキリングが不可欠となる。

 そこで根橋氏が強調するのが「戦略的な人材育成の設計」だ。全員が同じ研修を受ける画一主義も、膨大なメニューから自由に選ばせる放任主義もうまくいかない。発揮すべき付加価値→担当者→必要スキル→習得手段を一気通貫でつなげて設計する必要がある。

 そのための「カスケードダウン構造」は3段階で構成される。組織責任者間で全社戦略と接続した法務部門全体の役割を議論し(Step 1)、各部・課の担う機能に落とし込んだ上で(Step 2)、チームリーダーがメンバー一人ひとりと対話し、組織の期待と本人の希望を擦り合わせて合意する(Step 3)。

 組織が期待する役割が不明確だと、本人が努力してもマネージャーから「期待と異なる」と評価されかねない。しかも期待される役割は常に変化するため、都度明示しなければメンバーは進むべき方向に確信を持てない。確信を持って進む時とそうでない時では、成長のスピードに差が出るのは当然だ。

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「自分たちなりの正解を導き出し続けられるチーム」を目指す

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この記事の著者

京部康男(AIdiver編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineとAIdiverには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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