オラクルが、エンタープライズ・アプリケーション「Fusion Agentic Applications」を発表した。「Oracle Fusion Cloud Applications」に組み込まれたFusion Agentic Applicationsは、統合された企業データ、ワークフロー、ポリシー、承認階層、権限、およびトランザクションのコンテキストに安全にアクセスし、業務プロセス内で意思決定および実行ができる。具体的な機能は次のとおり。
- 成果の達成にフォーカス:特定のビジネス目標の達成にフォーカス。「Oracle Fusion Cloud Applications」スイート全体で推論と実行を連携させる
- プロセス全体でコンテキストを共有:時間や複数のステップにまたがって永続的な共有コンテキストを維持できる。エージェントが意図や履歴、過去の意思決定、現在の状況を記憶できるため、業務が進む中でユーザーがその都度コンテキストを説明したり再構成したりする手間が軽減される
- 継続的な推論と調整:常に推論を行い、各状況におけるニュアンスを理解する。その上でトレードオフを評価してアクションを実行する。また、状況が変わったときには再評価を行う
- エンタープライズクラスのガバナンスと監査可能性:役割ごとのアクセス管理や承認フレームワーク、すべての操作履歴を追跡できる仕組みにより、AIを活用したワークフローを安全に実行する。どの段階でどんな行動が行われたか、全体の流れを把握できるため、誰がどのような判断をしたかを明確に説明できる
なお、Fusion Agentic Applicationsは、業界トップクラスのLLMを活用し「Oracle Cloud Infrastructure」上で稼働することで、包括的なクラウド・アプリケーション・スイートをさらに強化するという。現在、次のような22種類の新たなFusion Agentic Applicationsが提供されている。
- 給与関連の問題の抑制と人員スケジューリングの迅速化:「Workforce Operations Agentic Application」は、人事リーダーが手作業でのデータ収集を減らし、スケジューリングの承認プロセスを迅速化。また、事後対応型の人員管理を、プロアクティブかつインテリジェントな運用へと進化させる
- サプライヤー・ソーシング・コストの削減:「Design-to-Source Workspace Agentic Application」は、サプライチェーンのリーダーが製品コスト、サイクルタイム、コンプライアンス・リスクを低減するのに役立つ。これまで分断されていたエンジニアリング、サプライヤー、ソーシングの各意思決定を、一つの連携した継続的プロセスへと統合できる。
- 受注率の向上と顧客獲得コストの低減:「Cross-Sell Program Workspace Agentic Application」は、営業チームが成長機会を先回りして特定し、安定した収益の拡大を実現しながら、顧客獲得コストを削減するのに役立つ。
- 回収業務の迅速化:「Collectors Workspace Agentic Application」は、財務チームによる資金回収をスピードアップし、売上債権回転日数の短縮や支払い約束の履行率向上を支援する。
「Oracle AI Agent Studio」に新たに搭載された「Agentic Applications Builder」を使うことで、組織は従来のアプリケーション開発なしに、オラクルやパートナー、外部のエージェントを再利用しながら、AIによる自動化やエージェント型アプリケーションを構築・連携・実行できる。さらに、組み込みの可観測性、ROI測定、安全管理機能も備わっている。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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