企業間だけではなく、生活者と企業もAIエージェントでつながる未来
――現在進行形とは思いますが、ここまで形になってきたことで、新たな気づきやアイデアがあれば教えてください。
石渡:メルカリの提供データはまだ限定的なので、その拡充によって、より精度の高いマーケティングが実現すると考えています。たとえば、ある商品群がSNSで話題になるのと、メルカリ内で検索され売れていくのとは、時期が少しずれてきます。Hakuhodo DY ONEさんのAIエージェントにあるトレンドキャッチの機能と連携すれば、メルカリで特定の商品がいつごろ売れそうかをつかむこともできそうです。
ただ、これも人力では追いつきません。A2Aによって、クリエイティブ制作にスピーディに入れると思います。
柴山:広告会社やマーケティング会社が有するデータの分析だけでは、マクロ的な観点が強まってしまう部分もあり、それだけで判断してしまうと時にはミスリードにもつながりかねません。広告主の持つファーストパーティ・データを組み合わせることで、見えてくる未来予測の幅が大きく広がり、かつ精度も高まります。まだ気づいていない生活者インサイトや、より商品実態に沿ったマクロな行動の変化の把握もできるはずです。
――今回は企業間のA2A事例ですが、企業と生活者間のA2Aも進みそうでしょうか?
柴山:はい、近い将来、生活者も自分専用のAIエージェントを持つような世界観もあると思います。たとえば「来月、家族でキャンプに行きたいから、必要なものをメルカリで安くそろえておいて」と自分のAIに頼む。すると、ユーザー側のAIがメルカリ側のAIエージェントと通信し、最適な商品を交渉・提案・決済まで済ませてしまう。このようなA2Aの世界は大いにあり得ます。
マーケティングプロセス全体をAIエージェントと協業する
――最後に、今回の取り組みを踏まえて、今後の展望をうかがえますか?
石渡:より深く、高度な定量・定性分析をAIが担うようになると、人が担っていたときには生まれなかったアイデアが次々と生まれ、高速にアウトプットされる世界になると思います。それによる事業成長に期待していますが、どこかひとつでも人の手や目が入ると、そこがボトルネックになる可能性もある。なので、企画・制作・入稿・分析のフローをすべてAIエージェント前提にするのが理想ですね。
そのためには法令やメルカリのブランドガイドライン遵守の担保など、大きな課題が残っているので、Hakuhodo DY ONEさんのお力も借りながら解決していきたいと考えています。
柴山:今回、メルカリさんと組ませていただくことで、A2Aという新たなマーケティングの可能性を模索できています。A2Aによる“圧倒的な手数”という新たな武器を手に、Hakuhodo DY ONEとしては広告主の戦略支援などにより力を入れ、マーケティングパートナーであり続けることが重要だと考えています。
生活者にとっても、A2Aが広がれば自分に有益なメッセージを受け取れて、不要な広告にあたる可能性は低くなります。広告主の成果を最大化しつつ、生活者にとってうれしい情報、ギフトとなる広告を提供できるように発展させていきたいです。
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