SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

「AX Day(エーエックス・デイ)」は、翔泳社の「AIdiver(エーアイダイバー)」が開催するオンラインイベントです。表面的なAI活用の事例ではなく、事業成長にまで結びつく“AIトランスフォーメーション”の在り方を徹底深掘りします。

アワードも初開催!先進AX事例を募集中「AX AWARD 2027」

Inside AIdiver 最前線の声でAIの“今”をアップデート。

「AIは1点を6点にするのが得意」 三宅香帆氏が語る、AI時代の本の役割

  • Facebook
  • X
  • note

「正解」を求めさせているのは情報環境

──早く答えにたどり着きたい。その欲求は、書籍『考察する若者たち』にもつながる話ですね。

三宅:この本は、若い世代の間で「考察」が流行っているところから話が始まります。ここで言う考察とは、ドラマや漫画、アニメを見たときに「作者は実はこんな謎の答えを仕掛けているんだ」と、作り手の意図を当てるような感想のことです。

画像を説明するテキストなくても可
考察する若者たち』(三宅香帆/PHP新書)

三宅:最近、「これが正解です」「これが隠された正解なんですよ」という言い回しがすごく流行っているんです。

──なぜ、そこまで正解が求められるのでしょうか。

三宅:今は、プラットフォームの中で情報を得る時代だからだと思います。昔は本や雑誌で「ノイズ」がある状態で情報を得ていたのに対して、今はYouTube、TikTok、SNS。プラットフォームには、クリックされやすいものがより表示されるというアルゴリズムがあります。

 そうなると、サムネイルの時点で「この動画から何を得られるか」がわかっているものが、優先的におすすめされる。求めているものと差し出すものが一致していればいるほど、おすすめされやすい。つまり変わったのは若者側ではなく、情報環境側なんじゃないか。そういう話をしています。

──そこにAIが加わり、まさに「正解っぽいもの」が差し出されやすい世の中になっている気がします。ビジネスの場でも同じです。まず正解を教えてほしい、間違えたくない、という人が増えているのではないかなと。あまりにも便利な相棒であるAIがいる時代、自分で考える力はどう身につければいいのでしょうか。

三宅:「自分で考えなきゃいけない」シチュエーションに追いやられるかどうかが大事ですよね。読書で言えば、「人の感想にしっくりこないとき」でしょうか。

 たとえば、推理小説を読んでとても面白かったけれど、他人の考察を読むと「なんか違うんだよな」と思う。そういうときに、自分なりの答えを見つけたくなる。私は自分の頭で考えたほうが面白く読めると思っているので、私の著書を通して、そう考えてみたくなってくれたら嬉しいなと思っています。

次のページ
AIは仕事を減らさない?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
Inside AIdiver 最前線の声でAIの“今”をアップデート。連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

宮田華江(ミヤタ ハナエ)

MarkeZine編集長 兼 SalesZine編集長。立教大学社会学部メディア社会学科卒業。2016年翔泳社に入社、MarkeZine・ECzineなどの広告営業を担当。2019年1月に営業組織をテクノロジーで支援するウェブマガジン「SalesZine」を立ち上げる。2020年4月、SalesZi...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
AIdiver(エーアイダイバー)
https://aidiver.jp/article/detail/681 2026/09/09 08:00

広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング