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「AIにも就業規則が必要」DeNA南場会長が当事者視点で語ったAI経営の現在地

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エンバイロメントエンジニアリング AIを「社員」としてオンボーディング

Q:エンバイロメントエンジニアリングという言葉は、今日初めて聞いた。具体的にどういったことをやっているのか。

南場氏:基本的には、AIが自律的、能動的に動く時代になったということです。AIエージェントが、いろんなところに自律的にアクセスできる状態になった。

 そのメリットを最大限享受するためには、たとえば私と同じ権限で情報を見られるとしても、私と同じように発信されたら困るわけですよね(笑)。情報の取得と発信を分けて考える必要があります。どこまでアクセスできる権限が付与されるのかという境界線を、しっかり整えることが重要になってきます。

金子氏:どこまでアクセスできるのかを整理していく必要があります。人間も同じで、どのシステムにアクセスできて、どこまでの権限が許されるのか決まってますよね。AIも権限を与えれば与えるほど、成果を出すことがわかってきています。

 人間に見立てて、所属する部門を決めたらどこまでの権限を付与するかを決めていく。人間がこの会社のこの組織で働くために何を整えればいいかを、そのままAIに対してやっていく。その総称をエンバイロメントエンジニアリングと認識しています。

Q:社員をオンボーディングするような感覚ですね。

金子氏:その通りです。就業規則を学んでもらえれば、就業規則に外れたアクションをしないようになる。事業ごとの専門性を学んでもらうために事業ごとのオンボーディングをすれば、そのチームの中で動けるようになる。本当に人間を模してやっていっています。

南場氏:少し補足しますと、OpenClawを社員として登録してオンボーディングしている会社、多分日本でほかにないんじゃないかと思います。「lemonクン」という名前なんですが、私が自分で環境を作ろうと必死になっていたら、すでにかなり動けるやつになっていて、正直びっくりしました。

 毎日エンジニアが安全を確かめながら、彼が把握できる範囲を拡大しているので、日に日に使える社員になっています。今は社内のWikiやカレンダーを見ることはできて、ただそれを変更するのはいちいち人間の確認が必要という状態です。

 考え方として面白いのは「個人の秘書」と「チームのメンバー」は、全く違う概念だということです。私の秘書ならすべての情報が見られる。一方、新入社員には人事情報は見られない。人に応じて見える範囲を設計して、アクションは本人の許可が必要というふうに設計しています。

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構築中の「個人秘書AI」 カレンダーの鍵と格闘中

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この記事の著者

押久保 剛(AIdiver編集部)(オシクボ タケシ)

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年にスタートの「MarkeZine」立ち上げに参画。2011年4月~2019年3月「MarkeZine」編集長、2019年9月~2023年3月「EnterpriseZine」編集長を務め、2023年4...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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