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MIXI「経営会議でAIを使っていないと“ボコボコ”に……」 AIで「10億円」削減の裏側と現在地

経営陣が示した「もはや活用率では語らない」次の目標

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コードの40%はAIで書く 数字が示す組織浸透

村瀨:それぞれの立場から見て、MIXI自体はどう変わったでしょうか。

CFO/人事 島村:付加価値業務が創出できたこと、他部門とのコミュニケーションの時間が生まれたことが1番のポイントですね。私が担当しているFP&A領域では、数字が確定してから取締役会までの時間が非常に短く、その3~4営業日はいわばデスマーチ状態でした。この状況に対して、数字の集計や分析作業の8割をAIエージェントで自動化したという実績があります。それにより生まれた時間で、事業部と着地見込みの相談をするといったコミュニケーションが取れるようになったことは、大きな変革だと思います。

 また、人事部門では評価や育成計画の作成といった作業に膨大な時間をかけていますが、ここにもAIを使って業務効率化できれば、社員と話をする時間に人事がリソースを割けます。より付加価値が創出できるはずです。

村瀨:すでに社員は自分自身の評価にAIを活用していますよね。

CFO/人事 島村:そうなんです。上司側も、AIで過去の1on1のメモを振り返りながら、評価の妥当性を確認しているようです。

村瀨:自分が実は見えてない良い点をAIが拾ってくれるため、1年前と比較すると社員がポジティブな内容を評価会議に出してくれるようになりました。

CTO 吉野:私たちエンジニアは、GitHubのソースコードのコミットでどれくらいがAIやボットが作ったものか、その割合をグラフで示しました。現時点で、私たちのコードの40%はAIが作っているものです。この数字はこれからも伸びていくと想定しています。

CDO 横山:デザイナーにおいては、目標を立てる前の期がAI浸透率17%程度だったので、今回は30%程度かと思っていました。しかし実際には、代表的な職能で40%~60%までAIが浸透しています。一つの工程で一つ、二つ、三つとAIを使っています。現場は積極的に楽しんで取り組んでいるようです。

デザインプロセスにおける作業を洗い出した図。オレンジ色の部分はAIを定常的に活用している作業。
デザインプロセスにおける作業を洗い出した図。オレンジ色の部分はAIを定常的に活用している作業。(クリックすると拡大します)

CDO 横山:私たちは何かを作るときに技術的にどう難しいか、どのくらい手間がかかるかを考える癖が身についているんです。そんな中、AIで新しい表現が生まれてきています。あたかも特殊撮影をしたかのような動画も作れますし、リアルとバーチャル、CGと実写、これまであった垣根を飛び越えやすくなっています。新たなアプローチが増えました。

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経営をアジャイル化し時間の流れを変える。各役員の次の一手

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この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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