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「AIに遠慮はいらない」──すがけん流、経営者のためのClaude Cowork実践のススメ

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 Claude Coworkを初めて触ったのは3月中旬。それから2週間で5万円の有料コンテンツが500万円分売れた──。利益を10倍にする構造を設計する経営アドバイザーとして8年で240件の経営課題に伴走し、70社に投資してきたMoonshot 代表取締役CEOの菅原健一氏は、Claude Coworkを経営者のためのツールと言い切る。「AIへ遠慮している経営者は、間違いなく乗り遅れる。とことん働かせることが大事」と語る菅原氏に、“すがけん流”のAIとの向き合い方や、知の再生産を意識した実践法などについて聞いた。

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2週間で500万円Claude Coworkが売ってくれた。すがけんがハマった理由

押久保:昨今Claudeへの注目が高まっていますが、菅原さんがClaude Coworkに本格的にハマったのはいつ頃からですか。

菅原:3月中旬です。まだ2ヵ月しか経ってないです。それまでは正直、活用する必要がそもそもありませんでした。僕、人に喋ってるだけの仕事なので、AIで資料を書く必要もないし、使いようがなかった。

押久保:なるほど。何がきっかけで変わったんですか。

菅原:今年の1月から書いていたnoteを有料販売してみようと思って、Claude Coworkにマーケティングをやってもらったんです。SNSの活用の仕方などを全部読み込ませ「やってみて」と言ったら、結果的に2週間で500万円売れたんですね。正直、驚きました。

 2週間で500万円売れるのであれば、皆さんにこのノウハウを提供できればお役に立てるのではと思い、Facebookでセミナーをやることを告知しました。数件コメントがついて終わると思ったら、470以上のコメントがつきました。

 中には100万円でもよいから早く教えてほしいという方もいて、みなさんの焦りを感じました。正直、僕も最初は、「自分のほうが賢い」と思ってClaudeを触っていたのですけど、Claude Coworkを触り始めてまったくそんなことは思わなくなりました。平均点の高さ、生産量の多さで言うと、明らかに人間より上ですから。

自分でやらずに必ずAIにボールを戻す理由。AIに遠慮はいらない

菅原 健一(すがわら けんいち)。 株式会社Moonshot 代表取締役CEO。エンジニアからキャリアをスタートし、スマートニュース、KDDI子会社medibaでCMOを歴任。2018年にMoonshotを創業し、年商10億円から1兆円規模の企業の経営アドバイザーを務める。著書『厚利少売』『小さく分けて考える』ほか累計8万部超。
菅原 健一(すがわら けんいち)。株式会社Moonshot 代表取締役CEO。エンジニアからキャリアをスタートし、スマートニュース、KDDI子会社medibaでCMOを歴任。2018年にMoonshotを創業し、年商10億円から1兆円規模の企業の経営アドバイザーを務める。著書『厚利少売』(匠書房)『小さく分けて考える』(SBクリエイティブ)ほか累計8万部超。

押久保:菅原さんのClaude Coworkの使い方で、まわりの方が驚くポイントがあるそうですね。

菅原:「すがけんは、本当にAIをこき使うよね」って言われます。皆さん、回答を受け取って満足いかなければ、自分で手を動かしちゃうのですが、僕は意地でもボールを戻します。AI側にやらせる。これがAIに対しても有効なマネジメントだと思っていて。

押久保:具体的には、どんなふうに使われてるんですか。

菅原:たとえば、寝る前に「今日の反省をして」って依頼したり、「8時間猶予があるから、その時間を余すことなく試行してください。タイムスタンプ見るからね」と指示を出したり。当時はトークンに余裕があったので、本当に8時間ぶっ通しで動いてくれて、その結果めちゃくちゃよいアウトプットが出ました。最近は「クレジットがもう……」と言い訳をしますが「いや、まだ頑張れる」って押し返します(笑)。

押久保:なるほど。確かに成果物やアウトプットが物足りないと、自分で修正しちゃいます。

菅原:普通はそうですよね。しかし、AIにとっては「戻す」のがマネジメントなんですよ。LLMがなぜ進化したかをシンプル表現すると、ありえない量の計算をさせたら異常に成果が上がったからです。つまり、使う側はそれを意識しないといけない。「終わりました」と言われても、「いや、まだ終わってない。あと5ループ必要」など指示をして、クオリティを高める試行錯誤をやらせないと品質は高まりません。

押久保:人間がボールをもつことを、なるべく減らすということですね。

菅原:そうです。パソコンが熱くなっちゃうぐらいAIに考えてもらう。これがAIをマネジメントする上で大切だと思います。「効率的」じゃなくて「めちゃくちゃ働かせる」。みなさん、お上品なのでそこまで求めないんですよね。

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プロンプトでは知の再生産が生まれない。インプットファイルが決め手

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この記事の著者

押久保 剛(AIdiver編集部)(オシクボ タケシ)

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年にスタートの「MarkeZine」立ち上げに参画。2011年4月~2019年3月「MarkeZine」編集長、2019年9月~2023年3月「EnterpriseZine」編集長を務め、2023年4...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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