IVRyは、音声AI分野で「聞き返し生成」を分離する独自アーキテクチャに関する特許を取得したと発表した。
この特許は、対話AIプラットフォーム「アイブリー」に搭載されている技術で、国際特許分類(IPC)H04M分野、すなわち電話通信技術の領域に該当する。従来、店舗やコールセンターで使われる対話AIは、顧客の曖昧な発話や複数の意図が混在するケースで適切な確認質問ができず、誤った回答や対話の中断が発生しやすかった。背景には、シナリオ外の発話に十分対応できない既存AIの構造的課題があった。
IVRyが取得した特許技術では、顧客の意図推定と回答選択を担当する第1機械学習モデルと、「聞き返し」を生成する第2機械学習モデルを完全に分離した「役割分離アーキテクチャ」を採用している。これにより、顧客への最終回答は、定型データのみからAIが選択するため、AIが事実と異なる情報を返すリスクを抑えられる(ハルシネーション防止)。一方で、顧客の意図が曖昧な場合は、文脈に応じた追加質問(聞き返し)をリアルタイムでAIが自動生成し、対話を維持できる。これにより有人対応の必要が軽減され、オペレーターコスト削減も期待できる。
従来型の対話AIでは、すべての会話を大規模言語モデル(LLM)がまとめて処理するか、事前設計されたシナリオに頼っていた。しかし本特許技術は、「聞き返し生成」を自動化することで、設計やメンテナンスの工数も軽減し、柔軟かつ信頼性の高い音声対話を実現する役割分離設計が認められ、今回の特許登録につながった。
「アイブリー」はすでにこの技術を実装しており、多様な業種・規模の現場で実用されている。
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