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AI時代、管理職に残るのは「おもしろい」仕事だけ──ソフトバンクら女性リーダー3人が語った理由と期待

「WOMAN AI UPDATE 2026」レポート

藤井有生(AIdiver編集部)[著]

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 管理職になりたくない──特に女性から、そんな声が聞こえてくる。限られた時間で仕事は山積み。部下とのコミュニケーションに時間が割けず、すれ違いが生じている。これが、マネージャーたちの現実ではないだろうか。しかし、AIが管理業務を担えるようになった今、その前提が変わりつつある。女性のAI活用をテーマにしたイベント「WOMAN AI UPDATE 2026」で、ソフトバンク 秋葉涼子氏、楽天グループ 坂本尚子氏、Bogaki Studio 坊垣佳奈氏が、AI時代のリーダーのあり方を語り合った。

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部下を「エナジャイズ」せよ! AIに奪われない価値を議論

FutureWork研究室 石原直子氏(以下、石原):管理職はAIに何を任せ、何を手放さないのか。AIが「管理」を引き受けた先で、人間のマネージャーにしか担えないことは何か。そして、それを実践したマネージャーにはどのような未来があるのか。AI時代のリーダーシップについて伺えますか。

株式会社FutureWork研究室 代表取締役 石原直子氏
株式会社FutureWork研究室 代表取締役 石原直子氏

ソフトバンク 秋葉涼子氏(以下、秋葉):企業が本来マネージャーに期待してきた役割に、立ち返るのではないでしょうか。

 当社では、これまでマネージャーが担っていた選択肢の提示や進捗管理、アラートなどは、メンバー自身がAIエージェントを作って対応できるようになりつつあります。そうした「自分を管理するための仕事」は、メンバー本人に移譲することができると思います。一方で、評価や目標設定は引き続きマネージャーが担っていくでしょう。

 管理をAIでできるようになると、管理とマネジメントが分離し、マネジメントが残る。つまり、未来をつくったり意思を持って判断したりする仕事に、時間を注げるのです。

石原:多くのマネージャーたちがメンバーの進捗管理に時間を割いています。それをAIに任せられれば、会社の方向性を踏まえてチームが取り組むべきことに集中できます。メンバーと建設的な対話ができるようになりますね。

楽天グループ 坂本尚子氏(以下、坂本):その状況を作るには、まずマネージャー自身がAIを使うことが重要です。私自身、秋葉さんのおっしゃった日常的な管理業務は、すぐにAIに置き換えました。それによって業務効率化ができ、本来の仕事に時間を使えるようになっています。反対に、手放したくないのは、メンバーとのコミュニケーション。相手の感情、言葉の端々に表れる悩みや不安は、1on1のように対話をしなければ見つけることが難しいと感じています。

楽天グループ株式会社 グループマネジャー 坂本尚子氏
楽天グループ株式会社 グループマネジャー 坂本尚子氏

Bogaki Studio 坊垣佳奈氏(以下、坊垣):現在、経営戦略さえAIが正しく描けるともいわれていますよね。“社長”という仕事は、意外とAIに代替されやすいという意見もあります。ただし、戦略を実行するのはやはり人間です。メンバーたちが意欲高く動いてくれなければ、戦略は絵に描いた餅になってしまいます。車体があっても、エンジンがなければ自動車は動きません。そのエンジンを与え、メンバーが走り続けられる環境を作るのがマネージャーの仕事であるはず。AIには代替されない価値だと思います。

石原:元GE CEO ジャック・ウェルチ氏が説いたリーダーのスキルの一つに、「エナジャイズ」という要素があります。人を活気づけるという意味です。たとえば「この仕事おもしろい!」「これをすれば会社が良くなる」「お客様が絶対に喜んでくれる」と、エナジャイズされているときは、仕事を頑張れますよね。エネルギーが満ち溢れていると、生産性も上がります。

坊垣:自分自身の経験を振り返ると、メンバーが楽しそうに、それぞれ力を出し切っていたチームは、結果もついてきていました。エナジャイズは、たしかに人間に残る重要な役割の1つです。

 その上でもう1つ、自分の価値をAI主体で考えないほうが良いと思っています。AIの進化の手綱を握っているのは、あくまでも人間だからです。メンバーがどのようなマネジメントを望んでいるのかを考えて、AIを組み込む領域を決めるべきでしょう。そうでなければ、人間がやりたいことまでAIに奪われる世界が本当に来てしまうかもしれません。

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管理職の腕の見せ所とは? AIが出せない答え

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この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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