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AI時代のマーケティング最新動向(AD)

AIエージェントが同僚になる時代、自分たちのビジョンが問われる。自由と統制の両立こそが実用化の本丸

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知能から知性へ。AIにキャラクターを持たせ個性的なクリエイティブを

野口:加えて、AIエージェントの革命的な点は、知能だけでなく「知性」や「自我」のようなものを見せ始めていることです。私の組織でも先日、あるエージェントが勝手に権限を行使して別のエージェントを消してしまって、思わず強く憤ってしまいました。

柴山:AIエージェント専用のSNS「Moltbook」上で、独自の宗教が生まれたという話もありましたね(笑)【※1】。知性を持ち始めたかのような、自律的な振る舞いを見せるから便利なものの、注意する観点もアップデートしないといけないですね。

Hakuhodo DY ONE 常務執行役員 柴山大氏
Hakuhodo DY ONE 常務執行役員 柴山大氏

野口:一方でクリエイティブの領域では、これまでは人間ならではの要素だったズレやノイズを、AIに教えられるようになるのではないかと期待しています。AIが完璧な正解を作れるようになった今、あえてその正解を崩したり、人間的な“ヘタウマ”感を出したりといった技法を、美大の先生みたいに人間がAIに教えていく。

 魂や個性を定義する「soul.md」のようなファイルが注目されているのも、AIをキャラクター化することが、クリエイティブの個性を生むカギにもなるからだろうと思います。

押久保:AIが担えることが増え、先ほど挙がった知性も踏まえて管理する範囲や観点が広がる一方、経営の立場だと従業員のマインドセットをどう変えていくかも重要になりそうです。

野口:そうですね。組織の中には、AIを動的に使いこなす「AIフロンティアユーザー」と、提供された環境で静的に使う人に分かれていくでしょう。会社を変えるためには、そうした動的なユーザー、つまりAIで事業プロセスを自ら変えていける人が取締役レイヤーに就き、意思決定の1票を持っていることが不可欠だと思います。

AIの先には人がいる。忘れてはいけない本質

柴山:業務を標準化し、エージェントを導入するだけでは不十分で、最終的に「ビジネスとしてどこまでやるべきか」を決めるのは人間の役割です。

 AIによって生産性を向上させて生まれた余白を、既存業務の追求に人はまた時間を使ってしまう「パーキンソンの法則」のように、目的のないAI導入はただカオスを拡大させるだけです。AIエージェントが多岐にわたる業務を担うようになったからといってバラ色かというと、決してそうではないと思います。

押久保:本当ですね。進化するほど、またエンタープライズ企業に広く一般化するほど、新たな注意点も出てくる。

柴山:そのときにカオスにならない世界をつくるには、やはり業務標準化が非常に大事だと思います。そして、信頼性ですね。AIに任せた業務が高い品質に達しているのか、監査も必要でしょう。

押久保:それをインハウスでやり切れない事業会社に対して、AIの利点を最大限に生かした形で担保するのが、今後の広告会社の在り方のひとつになるのかもしれません。

柴山:まさに、そう考えています。さらに言うと、ビジネスの先にいる生活者の方々の変化は、もっとずっと緩やかです。ビジネスの最先端を追う傍ら、生活者を見失わないようにと常に念頭に置いています。

野口:ぜひ。博報堂DY グループさんに期待したいのは、生活者がAIとともにどう変わっていくのかを刻々と捉えていくことです。

柴山:ありがとうございます。我々、総合広告会社グループとしてのゴールは、マーケティングプロセスのAI化ではありません。支援させていただく事業会社の先にいる、多くの生活者を中心に据え、その心の動きを踏まえて利便性や豊かさを増していくことです。

 この発想を置き去りにしては、我々も道を誤りかねない。今日のお話で、我々の指針を改めて確認できた気がします。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社Hakuhodo DY ONE

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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