SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

AIdiver Press

山善がトップ営業の「勘・経験・度胸」のAI化に挑む “現場が強い”からできる全社プロジェクトの全貌

「AI SHIFT SUMMIT WINTER 2026」レポート

  • Facebook
  • X
  • note

変化が激しい時代の最適解 自ら気づいたAIエージェント構築3つのポイント

加藤:今後は、AI Shiftのセールスエージェントとの連携も検討されていますよね。

前田:そうですね。背景には、KKDをどうやって蓄積するかという課題があります。DAI計画では、営業担当者がお客様と何を話し、どのようなニュアンスで商談を進めたかという属人的な情報の収集もテーマの一つです。ここに、セールエージェントが活用できるでしょう。たとえば、トップ営業が相手の反応を見て、どのタイミングで、どの言い回しに切り替えているのか。そうした言葉にできない「暗黙知」までをも山善の資産として取り込み、AIに反映させていきたいですね。結果的に、市場環境が複雑化する中で当社の差別化要素になると考えています。

加藤:実際にAIエージェントを構築する中で、どのような難しさを感じていますか。

前田:あっという間にChatGPTの新バージョンが登場するなど技術革新が非常に早く、追いつくのが難しいです。今まで2回に分けなければ処理できないと考えていた作業が1回で完了可能となるなど、当初の想定よりもスムーズに進んだ事例もあります。そのため、目指す姿自体はそのままに、構築する手段を何度も練り直しました。新しい技術が発表されるたびにAI Shift側にテストを依頼して、想像していた以上にすばやくプロジェクトを進められています。

加藤:ありがとうございます。では最後に、これからまさにAIエージェントの構築に取り組もうとしている、あるいは検討している方に向けて、アドバイスやメッセージをいただけますか。

前田:私の実体験から伝えられるのは、AIの世界は驚くほど進化が速いということです。試行錯誤の中でやり直すことは必ずあります。まずはAIに興味をもって取り組むことが重要です。

 また、今回のプロジェクトでいえば私自身が営業経験があるため、どういうユースケースで使えそうかを比較的理解しやすかった側面があります。知見がある人間がプロジェクトを主導するのもポイントの一つですね。

 そして最後に、こうした取り組みはシステムではなくユースケースの開発に近いです。必ずしもITに詳しい必要はありません。それよりも、ビジネスの視点でプロジェクトを進められる担当者がいたほうが、より良い結果につながるのではないでしょうか。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
AIdiver Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

藤井有生(AIdiver編集部)(フジイ ユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。ウェブマガジン「ECzine」編集部を経て、「AIdiver」編集部へ。日系企業におけるAI活用の最前線、AI×ビジネスのトレンドを追う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
AIdiver(エーアイダイバー)
https://aidiver.jp/article/detail/372 2026/03/03 08:00

広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

アクセスランキング

アクセスランキング

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング