コンテンツの全体像――なぜマインドセットから始めるのか
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マイナビにおけるeラーニングは、動画と実践ワークを組み合わせた「マインド編」と「スキル習得編」の2部構成で設計している。まず、AI活用における視点とスタンスを揃え、その上で実務への適用を具体的に検討する流れだ。
この順序にしたのは、研修設計を進める中で、とある“ズレ”に直面したからである。
eラーニングの設計当初は、「AIをどのように使うべきか」を理解できれば、自ずと現場で活用されていくと考えていた。しかし、管理職からは「何から手をつけるべきかわからない」「部下のアウトプットをどう評価すべきか迷う」といった声が挙がってきた。つまり、現場でAI活用が止まってしまう背景には、個々人のスキル以前に「管理職として何を担うべきか」という役割への理解が不足していたのだ。
そこで、eラーニングではスキルに先立ってマインドセットを整理し、判断軸を言語化するところから始める構成に見直した。管理職に求められることは、AIをうまく使うことではない。AIを前提としてメンバーがどのように動くかを設計し、 「何をAIに任せ、何を人が判断するのか」という判断軸を示せる状態をつくることだ。
eラーニングを通して、この前提をすべての管理職が認識できるようにすること、ここが出発点となった。
「教える」のではなく、共に考える「問い」で導くアプローチ
そこで、AI推進チームでは、今まで実施してきた研修形式を見直すことにした。
これまでのAI研修では、使い方やプロンプトの作り方を体系化することで、「教える」ことに重きを置いてきた。しかし、今回は一方的に教えるのではなく、受講者と「共に考える」設計へと転換させる。そのための軸は、「あなたならどのように判断するのか」という問いだ。
新たなeラーニングには、自身が“自分の言葉”で考え、整理し、腹落ちさせるためのプロセスを組み込んでいる。受講して終わるのではなく、(eラーニングでの学びを)実務で再現でき、行動へとつなげるためのアプローチである。
