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マイナビは管理職約3,000名の行動変容をどう設計したのか──AI活用のためeラーニングを再設計

管理職を変えた、3つの仕掛けとは

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 「必須にしたところで、やらされ感で受講されるだけではないのか」──管理職約3,000名への「eラーニング受講の必須化」を決断したとき、推進する側にも懸念はあった。前編で触れた通り、ボトムアップ施策だけでは全社に届かないという現実が決断を後押しした。しかし、受講の必須化はあくまで入口にすぎない。受講を“理解”で終わらせず、現場のマネジメントを変容させるためには、コンテンツの設計そのものを変える必要があった。本稿(後編)では、コンテンツの設計思想──なぜスキルよりも先にマインドセットを扱うのか、なぜ教えるのではなく「問い」で導くのか──を示した上で、行動変容を生んだ3つの具体的な工夫を紹介する。

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コンテンツの全体像――なぜマインドセットから始めるのか

■前編はこちら

 マイナビにおけるeラーニングは、動画と実践ワークを組み合わせた「マインド編」と「スキル習得編」の2部構成で設計している。まず、AI活用における視点とスタンスを揃え、その上で実務への適用を具体的に検討する流れだ。

 この順序にしたのは、研修設計を進める中で、とある“ズレ”に直面したからである。

 eラーニングの設計当初は、「AIをどのように使うべきか」を理解できれば、自ずと現場で活用されていくと考えていた。しかし、管理職からは「何から手をつけるべきかわからない」「部下のアウトプットをどう評価すべきか迷う」といった声が挙がってきた。つまり、現場でAI活用が止まってしまう背景には、個々人のスキル以前に「管理職として何を担うべきか」という役割への理解が不足していたのだ。

 そこで、eラーニングではスキルに先立ってマインドセットを整理し、判断軸を言語化するところから始める構成に見直した。管理職に求められることは、AIをうまく使うことではない。AIを前提としてメンバーがどのように動くかを設計し、 「何をAIに任せ、何を人が判断するのか」という判断軸を示せる状態をつくることだ。

 eラーニングを通して、この前提をすべての管理職が認識できるようにすること、ここが出発点となった。

「教える」のではなく、共に考える「問い」で導くアプローチ

 そこで、AI推進チームでは、今まで実施してきた研修形式を見直すことにした。

 これまでのAI研修では、使い方やプロンプトの作り方を体系化することで、「教える」ことに重きを置いてきた。しかし、今回は一方的に教えるのではなく、受講者と「共に考える」設計へと転換させる。そのための軸は、「あなたならどのように判断するのか」という問いだ。

 新たなeラーニングには、自身が“自分の言葉”で考え、整理し、腹落ちさせるためのプロセスを組み込んでいる。受講して終わるのではなく、(eラーニングでの学びを)実務で再現でき、行動へとつなげるためのアプローチである。

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管理職の行動変容を促す「3つの工夫」 マイナビ流のこだわりとは

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この記事の著者

遠藤 優(エンドウ ユウ)

株式会社マイナビ デジタルテクノロジー戦略本部 AI戦略室 AI推進課に所属。2017年に新卒でマイナビへ入社。アルバイト情報事業本部にて求人原稿の作成やNPS調査の分析・改善推進、新規事業・プロダクト企画に従事。事業側での顧客価値創出の経験を経て、2025年10月よりAI推進業務を担当。「AI民主...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

波山 あかり(ハサン アカリ)

株式会社マイナビ デジタルテクノロジー戦略本部 AI推進課にて、全社の生成AI利活用推進を担当。管理職から一般社員まで数千名規模のAI研修の企画・運営や活用定着支援に従事し、管理職の行動変容を起点に組織全体へAI活用を広げる仕組みづくりに取り組んでいる。自身も以前は、本来注力すべき業務に時間を割けな...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://aidiver.jp/article/detail/604 2026/07/10 08:00

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