Salesforceは、企業がエージェンティックAIをパイロットから本番運用へ安全かつ効率的に移行するための「MuleSoft Agent Fabric」の新機能群、およびAIエージェントの制御プレーンとなる新ソリューション「MuleSoft Omni Gateway」を、日本市場で提供開始した。
MuleSoft Agent Fabricは、複数のプラットフォームに散在するAIエージェント・MCPサーバー・APIを一元的に可視化・カタログ化し、発見・オーケストレーション・ガバナンスを実現する。また、MuleSoft Omni Gatewayは、既存のゲートウェイやプラットフォーム全体にわたり、AI・APIのトラフィックとトークン消費を一貫したポリシーで管理し、コストの可視化とガバナンスを両立する。
MuleSoft Agent Fabric
- 発見(Agent Registry、Agent Scanner):Agent Scannerにより、Salesforce Agentforce、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Microsoft Copilot Studio、Kong、Claude、Databricksなど既存のエコシステムを継続的にスキャンし、AIエージェント・MCPサーバー・APIがAgent Registryへ自動登録される。Official MCP Registryなどの公開MCPサーバーも含めて一元的にカタログ化し、企業全体のAI資産をリアルタイムに可視化する
- オーケストレーション(Agent Broker):Agent Brokerによるインテリジェントなルーティングで、エコシステム全体のAIエージェントとツールを最適なタイミング・最適な相手に振り分け、複数のAIエージェントをまたぐマルチステップのワークフローを、決定論的な制御とエージェンティックな推論を組み合わせて実行する
- ガバナンス(Agent Governance):MuleSoft Omni Gatewayを中核とするAgent Governanceにより、あらゆるAIエージェント・MCPサーバー・LLMにわたるコスト・利用状況・セキュリティ・コンプライアンスを単一の管理ポイントで統制できる。Trusted Agent Identityにより、各AIエージェントが特定ユーザーの権限のもとで動作することを保証し、あらゆるAIエージェント間のやり取りを安全かつ追跡可能にする
- 監視(Agent Visualizer):Agent Visualizerにより、AIエージェントネットワークとその関連ドメインを可視化するビジュアルマップが提供される。AIエージェント同士の連携状況をリアルタイムに表示し、信頼度スコア・ボトルネックの検出・ハルシネーションリスクといった指標により、開発時の配線確認から本番運用時の障害追跡・パフォーマンス最適化まで一貫して支援する
MuleSoft Omni Gateway
- Federated Visibility:単一のカタログで、MuleSoft、Kong、Apigee、Azure、AWSの各ゲートウェイにわたり、一貫した可視性と実行時のポリシー適用を実現
- APIからMCPへの変換:APIをMCPサーバーに数分で変換し、既存ITアセットの再利用で開発効率を上げる。認証ポリシーはソースAPIから自動的に継承され、AIエージェントに到達する前にガバナンスがツールに反映される
- 一元化されたトークン管理とLLMルーティング:ゲートウェイがトークン消費状況をリアルタイムで追跡。トークン制限・レート制限・安全対策を同一のポリシー層で適用し、IT部門はコストを可視化する
- エンドツーエンドのモニタリングと監査:実行時の適用により、API呼び出し・ツール起動・AIエージェントへの委任など、チェーン内のあらゆるインタラクションを完全にトレースする。相関IDにより問題発生時の原因追跡が容易になる
- 組み込み型のコンプライアンスとIDの伝播:セキュリティ・コンプライアンスポリシーがエージェント間のインタラクションに適用され、IDの伝播も全過程で行われる
なお、MuleSoft Agent FabricのA2A Bridge、MuleSoft Playground、Agentic Mule App Upgradesは、2026年第3四半期に提供される予定。MuleSoft Playgroundは数週間以内にAPI/MCP Server Playgroundから順次ローンチされる。また、MuleSoft Omni Gatewayのモデルウォレット(Model Wallet)、Agent Kill Switchは2027年第3四半期中に提供される予定となっている。
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AIdiver編集部(エーアイダイバーヘンシュウブ)
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